少し間があいてしまいましたが、皆様お変わりありませんか?
血糖値コントロールがそこまでダイエットを左右するものだったとは・・・
さて、今回はダイエットの要ともいわれている血糖値コントロールについてお話したいと思います。血糖値血糖値と血糖値についてはよく耳にされていると思いますが、私自身血糖値と言われても、あまり重要なもであるとの認識がない時期が長くありました。例えば、「体重」とか「痩せる」とか「サイズダウン」など、気になるワードがそれぞれあると思うのですが、どうも「血糖値」というのは、気にならないワードだったのですね。何故なら血糖値がそんなにダイエットを左右するものであるという認識がなかったからです。認識がなかったというよりは、「血糖値=糖尿病用語」程度のむちゃぶりならぬ無知ぶり。すみません、あきれてください。
ダイエットにおける血糖値と空腹のメカニズム
しかし、ダイエット取り組みのプロセスの中で、この血糖値こそがダイエットを左右する重要なファクターであることに気付いたのでした。
例えば・・・
もの凄く空腹の時、血糖値は下がっています。しかし、空腹時に成長ホルモンが出るそうです。成長ホルモンとは、別名「痩せるホルモン」とも言われていますが、いつも何かがお腹に入っている状態よりも、ある程度の空腹の時間があるほうが、痩せるホルモン、成長ホルモンが出やすいということなのです。それを知って、空腹が苦手だった私は空腹を楽しむようになっっていったわけですが、大変なのはその後。少々の空腹は心地よいもの、しかし空腹度が増すと心地よさを通り過ぎて、ふらふらになります。お腹が空き過ぎて手が震えます。これは「血糖値がとても下がっている」状態です。
血糖値が下がりきった後に摂る食事、その摂り方に潜むダイエット上の危険
問題はこの血糖値が下がりきった後に摂る食事の内容とその食べ方。ここで選ぶもの、順序、量など食べ方を間違えると、一気に血糖値は急上昇します。すると、極度の空腹を感じずに過ごした日よりも、一日分の摂取カロリーが格段に増えます。急いで食べるので、満腹感を得るまでに早食いをしてしまい、量も多く摂ってしまう、このような食べ方はとても体に負担なのです。
ただし(1)常に食べ過ぎの方、空腹の時間はあまりなく、何かしらいつも口にしている方、いつも食道あたりまで食べ物がいっぱい!という方にとって、空腹の時間を作ることで、一日の総カロリーは減りますから、効果は確かにあるでしょう。
ただし(2)そのような習慣がついてしまっている方が、いきなり空腹の時間を作るということは、難しいかもしれないので、その前段階の取り組みが必要になってきます。
ダイエットは血糖値の上げやすさを示すGI値を気にして!!
さて、では空腹の時間がある場合の食べ方、というので今回取り上げた「GI値」というものが登場します。このGI値とは、血糖値の上げやすさを数値化したもの。GI値が高いほど、血糖値を上げやすく、GI値が低いほど血糖値を上げにくい食品である、という血糖値の上げやすさを示す指標です。
例えば、砂糖、白米、うどん、スイーツ系はGI値が高く、葉野菜、海藻などはGI値が低い。これは調べられればすぐに一覧などが出てくるので、どなたでも知ることができます。ということで、これが何に応用できるか、もう察しがついておられると思いますが、このGI値を知って食べることで、血糖値を上げない食べ方ができるわけですね。特に空腹時は文字通り空腹ですから、最初に体に入ってきた食べ物を思いっきり吸収します。ものすご~く空腹、すきっ腹にあま~い飴、あま~いお菓子を食べると体は全力で吸収します。吸収するので血糖値は一気に上昇します。しかし、一気に上がった血糖値はこれまたはやい速度で下がります。血糖値が下がるとどうなるか、「食べたはずなのに、まだお腹が空いてる~!!」という状態になります。すると、更に食べます。必要以上に。結果、摂取する総カロリーが増えていくことになるんですね。
お腹が空いた、というサインは主に血糖値が下がることで体が認識する感覚なのですが、摂取カロリーを減らしたいのであれば、この「お腹が空いた」をいかに感じさせないかが要になります。
お腹が空いたを感じさせないためには⇒血糖値の下がり過ぎを防ぐ=血糖値の乱降下を防ぐ=血糖値をなるべく一定に保つ
これが結論です。
血糖値のメカニズム:ダイエットをしていなくても糖の摂り過ぎが怖いわけ
では、血糖値が下がるとどうしてお腹が空いたと感じるのでしょう。それを詳しく見ていきますね。
血糖値の話は奥が深いです。まず血糖値のメカニズムですが
食べ物が体内に入る
⇒ブドウ糖に分解され
⇒小腸で吸収され
⇒血管内へ(これが血糖値の上昇です)
⇒膵臓は血管内の糖を感知し、インシュリンというホルモンを出す
⇒ブドウ糖は血管内から筋肉に取り込まれる(移動)ため、血管内に沢山いたブドウ糖の量が減る(これが血糖値が下がるという現象です)
※筋肉に取り込まれたブドウ糖はエネルギーになりますが、余ったブドウ糖は脂肪細胞
にも取り込まれ、脂肪となって貯蓄されます(これが積み重なって「太」ります)。
血糖値のお話は奥が深いので、今回はこの辺でとどめておきますが、このメカニズムが十分理解できると、おのずと食べ方が変わってくるはずです・・・と思うほど衝撃の事実があるのです。
血糖値の上昇がなぜいけないかに加え、血糖値が高いままだと何がいけないかだけご紹介します。
血糖値が高いままだと何がいけないけないか、それは血管壁が長い間ブドウ糖にさらされることを意味します。
血管壁が長い間ブドウ糖にさらされる
⇒ ブドウ糖は血管壁に付着し、組織を変化させる
⇒ 各組織はもろくなる、加えて
血管壁に取り込まれやすくなる
⇒ 血中活性酸素がコブに傷をつける(血糖値が上昇し、活性酸素を増やす)
⇒ コブを治そうと血小板・赤血球が集まる
⇒ 塊となって血管をふさぐ
・ 脳の動脈に起きれば・・・・・・脳梗塞
心筋梗塞も脳梗塞も珍しい病気ではありません。これらには様々な原因があると思いますが、もしも原因の一つが実は日々の食べ方の蓄積だった・・・体に良い食べ方を身に着けておけば、大幅に回避しうる可能性があるのではと思います。少し長くなりました。では、次回血糖値コントロールの具体策を考えてみたいと思います。
(SATOKO)
- 血糖値コントロールがそこまでダイエットを左右するものだったとは・・・
- ダイエットにおける血糖値と空腹のメカニズム
- 血糖値が下がりきった後に摂る食事、その摂り方に潜むダイエット上の危険
- ダイエットは血糖値の上げやすさを示すGI値を気にして!!
- 血糖値のメカニズム:ダイエットをしていなくても糖の摂り過ぎが怖いわけ
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