米軍属による女性死体遺棄事件を受け、嘉手納爆音訴訟団と中部地区労働組合協議会は20日正午から、北谷町砂辺の嘉手納基地第1ゲート前で抗議集会を開いた。約250人が結集、憤りが頂点に達した。
「人殺し基地は沖縄から出て行け」。基地のフェンス越しに拳を突き上げた。
途中で、亡くなった島袋里奈さんの冥福を祈り、全員で1分間の黙とうをささげた。
嘉手納爆音訴訟団の新川秀清団長は「多くの県民が島袋さんに元気で帰ってきてほしいと願っていたが、このような結末を迎えてしまった。戦後71年たつが、何も基地問題は解決していない」と憤った。
読谷村から参加した瑞慶覧朝彦さん(65)も「本土復帰から半世紀近くがたつのに、まだこんな事件が起きることに強い憤りを感じる」と話し、「(身体的に)弱者の女性が犠牲になるというのは、とても言葉にできない」と声を詰まらせた。
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