語彙を身に着けるためには、どうしたらよいのか。
僕が読書を始めたのは
ブログを書き始めた7か月前から。理由はブログネタをねん出するために知識をつけるため。何かの専門分野で深い知識を持っていたわけでもなく、サブカルチャーに精通していたわけでもなかったので、少しでも知識を増やして情報発信力を高めたかった。時間も豊富にあったので。
結果的に、ネタになるような知識は得られなかったけど、書物の筆者がどのような視点で物事を見ているのかを知ることができたのは大きかったし、何より読書がこんなに面白いものだとは知らなかった。30数年間、ここまで本と向き合った時期はなかったかもしれない。
あとは語彙が増えた。昔からブログを書いている人の文章には読めないまたは意味の解らない言葉が多くてつど調べながら読み進めていた時期もあったけど、今では多くのの言葉について理解できるのできるようになった。これは読書のお陰だ。
語彙力についての書籍
今はこの本を読んでいる。「語彙を身につければコミュニケーションにおいてもスムーズになり、知的な会話ができる」 と冒頭で述べ、語彙を身につけるための書籍やドラマ、TV番組や曲の歌詞についても具体的に述べて言及している。以下、その一例を示す。
- カラマーゾフの兄弟
- シェークスピア作品
- 海外ミステリー
- 論語
- 三国志
- 仏教関連
特にカラマーゾフの兄弟に関しては、学生に読ませたところ、明らかに語彙が豊富になって教養が身についていくのが解る、とまで述べている。
語彙力の本だからといって、難しい言葉を並び立てて衒学的に綴っているわけではなく、単純に筆者が面白いし教養が身につくよ!という作品を具体的に多数述べてくれているので、とても参考になる。是非とも読んでいただきたい。
書籍内で印象に残った箇所を引用させていただく。
「語彙が豊富で早口」…『リーガルハイ』的。現代日本に求められている
「語彙は豊富でゆっくり」…説法やお別れの挨拶など。人を諭すときにも用いる
「薄っぺらい早口」…浅薄な印象を与える
「薄っぺらくてゆっくり」…頭が悪い印象を与える
なかなかに辛辣であるが、的を射ている。「薄っぺらくてゆっくり」は、フランケンっぽい印象。
語彙を身に着けるためには
結論としては
「読書しながら、解らない言葉が出てきたらつど辞書でひいて調べる」
これが簡単かつもっとも語彙の身に着く方法だと思う。
読書そのものも楽しいものだし、わからない言葉を調べることで語彙も増える。楽しみながら知識や教養を身に着けることができるというのは最高だよ。あわせて、ブログを書いているなら覚えた語彙をさりげなくアウトプットにも使用してみると良いだろう。適切な場面で使うことができれば、もうその言葉は自分のものになったといっても過言ではない。
何はともあれ、読書を欠かさないこと。これが知識と語彙を枯渇させないための最大の方策である。身体を動かして健康維持に努めることも重要ではあるが、夜の静かな時間に集中して読書を嗜む習慣をつけてみるのはいかがだろうか。
本記事で紹介した書籍でも押しているカラマーゾフの兄弟については、現在の積読を消化し次第トライしてみることにする。かなりの長編とのことだが、楽しみながら読んでみたいものである。