加湿器に殺菌剤で95人死亡 販売会社が謝罪、行政に問題も 韓国
05/04 18:33
加湿器に入れて使う殺菌剤が原因で、90人以上が死亡した韓国。販売した会社が、ようやく会見を開き、謝罪した。
2日、韓国・ソウルで行われた記者会見。
その場で、画面左から現れた人物が、壇上に立つ男性の首を、後ろから「平手打ち」。
会場には、女性の叫び声が響き渡り、もはや会見どころではない騒ぎに。
女性は、「うちの子が、どれくらい集中治療室ですさまじく死んだのか、わかりますか?」、「もう...、ふざけないでください。人を殺しておいて」などと話した。
怒りの発端は、5年前に発覚した重大事故だった。
呼吸器とともに暮らす、ソンジュン君。
生後14カ月で、肺に炎症を起こし、重い肺疾患にかかった。
ソンジュン君の母親は、「ほかの子が学校に行って、塾に行く時間に、ソンジュンは、常にいなければならない。できることがなくて何もなくて、つらいです」と話した。
ソンジュン君が肺疾患を発症した原因は、イギリスに本社を持つ日用品メーカー、オキシー・レキット・ベンキーザー社の殺菌剤にあった。
加湿器の水に混ぜて使用する殺菌剤に、日本でも農薬などに使用される有毒物質が含まれ、加湿器を利用した人たちが、肺を損傷。
相次いで、呼吸困難などを発症した。
韓国・ソウルで2日、遺族の代表は、「本当に申し訳ないと思うなら、あなたの子どもを殺したやつは、わたしたちだ。『オキシー』だと謝罪するべきなのです」と語った。
これまでに、韓国政府は、死者95人、負傷者126人を認定しているが、被害者団体は、1,500人以上が死傷していると主張している。
有毒物質を含んだオキシー社の殺菌剤は、2001年から、10年間にわたって販売され、健康被害が発覚するまでに、韓国・聯合ニュースによると、450万個以上売れたという。
被害者の抗議活動や、政府の製品回収命令が出されたあとも、責任を認めなかったオキシー社。
しかし、当局による強制捜査などを経て、問題発覚から5年、今回、初めて謝罪した。
オキシーRB韓国・日本部門のアタ・サフダル代表は、「加湿器殺菌剤により、肺に損傷を受けてしまった全ての被害者と、その家族に、心からおわび申し上げます」と謝罪した。
遺族の代表「遅すぎる」
サフダル代表「申し訳ありません」
遺族の代表「遅すぎるんだ! おまえは殺人者だ!」
サフダル代表「申し訳ありません」
また、ある女性は「本当に謝罪を待っていました。この時を5年間、待っていました。なのに...、なぜこうなんですか」と話した。
有害だと認識しながら販売し、発覚後に証拠を隠ぺいした疑いもあることから、「家の中のセウォル号事件」とも揶揄される今回の問題。
これまでは、殺菌・抗菌製品の販売は、申告さえすれば可能な届け出制だったことから、国の管理も問題視されている。
子どもが肺疾患にかかった母親は、「子どもにも安心...、わたしは、これを信じました。わたしが手にしたのが、わが子を死に至らせるものだったのが申し訳なくて」と語った。
韓国政府は、今回の問題を受け、2017年から、こうした製品の販売について、安全性が証明されない限りは認めない、許可制にすることを検討している。
加湿器の殺菌剤で95人が死亡と、ショッキングなことだが、この殺菌剤は、日本では販売されていない。
2日、韓国・ソウルで行われた記者会見。
その場で、画面左から現れた人物が、壇上に立つ男性の首を、後ろから「平手打ち」。
会場には、女性の叫び声が響き渡り、もはや会見どころではない騒ぎに。
女性は、「うちの子が、どれくらい集中治療室ですさまじく死んだのか、わかりますか?」、「もう...、ふざけないでください。人を殺しておいて」などと話した。
怒りの発端は、5年前に発覚した重大事故だった。
呼吸器とともに暮らす、ソンジュン君。
生後14カ月で、肺に炎症を起こし、重い肺疾患にかかった。
ソンジュン君の母親は、「ほかの子が学校に行って、塾に行く時間に、ソンジュンは、常にいなければならない。できることがなくて何もなくて、つらいです」と話した。
ソンジュン君が肺疾患を発症した原因は、イギリスに本社を持つ日用品メーカー、オキシー・レキット・ベンキーザー社の殺菌剤にあった。
加湿器の水に混ぜて使用する殺菌剤に、日本でも農薬などに使用される有毒物質が含まれ、加湿器を利用した人たちが、肺を損傷。
相次いで、呼吸困難などを発症した。
韓国・ソウルで2日、遺族の代表は、「本当に申し訳ないと思うなら、あなたの子どもを殺したやつは、わたしたちだ。『オキシー』だと謝罪するべきなのです」と語った。
これまでに、韓国政府は、死者95人、負傷者126人を認定しているが、被害者団体は、1,500人以上が死傷していると主張している。
有毒物質を含んだオキシー社の殺菌剤は、2001年から、10年間にわたって販売され、健康被害が発覚するまでに、韓国・聯合ニュースによると、450万個以上売れたという。
被害者の抗議活動や、政府の製品回収命令が出されたあとも、責任を認めなかったオキシー社。
しかし、当局による強制捜査などを経て、問題発覚から5年、今回、初めて謝罪した。
オキシーRB韓国・日本部門のアタ・サフダル代表は、「加湿器殺菌剤により、肺に損傷を受けてしまった全ての被害者と、その家族に、心からおわび申し上げます」と謝罪した。
遺族の代表「遅すぎる」
サフダル代表「申し訳ありません」
遺族の代表「遅すぎるんだ! おまえは殺人者だ!」
サフダル代表「申し訳ありません」
また、ある女性は「本当に謝罪を待っていました。この時を5年間、待っていました。なのに...、なぜこうなんですか」と話した。
有害だと認識しながら販売し、発覚後に証拠を隠ぺいした疑いもあることから、「家の中のセウォル号事件」とも揶揄される今回の問題。
これまでは、殺菌・抗菌製品の販売は、申告さえすれば可能な届け出制だったことから、国の管理も問題視されている。
子どもが肺疾患にかかった母親は、「子どもにも安心...、わたしは、これを信じました。わたしが手にしたのが、わが子を死に至らせるものだったのが申し訳なくて」と語った。
韓国政府は、今回の問題を受け、2017年から、こうした製品の販売について、安全性が証明されない限りは認めない、許可制にすることを検討している。
加湿器の殺菌剤で95人が死亡と、ショッキングなことだが、この殺菌剤は、日本では販売されていない。