観光客「えっ真田丸の城、滝の上にないの?」
合成映像で放送を勘違い、長野・須坂市「城はありません」
長野県須坂市にある滝の景勝地「米子大瀑布(よなこだいばくふ)」の上に「城がある」と勘違いした観光客が、相次いで訪れる事態になっている。NHKの大河ドラマ「真田丸」のオープニングで、滝の上に架空の天守閣を合成した映像が放送されたためで、市がホームページなどで「城はありません」と注意を促している。
NHKによると、城を持てなかった真田信繁(幸村)の「理想の城を描いた」という。テレビで放映後、市観光協会に問い合わせがあり、「見つからなかった」と戸惑う登山客も出た。
日本の滝百選に選定され、落差85メートルと75メートルの二つの大滝があるのが特徴。関係者は「城にも負けない迫力ある景観を見にきて」とPRしている。【稲垣衆史】