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大阪ミナミに22日オープン

4階では猫とたわむれながら寝たり、読書をしたりできる「CAT& BED&BOOK」というスペースもある=大阪市中央区東心斎橋で2016年5月18日、小関勉撮影

 猫を支援する店だけが集まる5階建ての「ネコビル」が22日、大阪の繁華街・ミナミにオープンする。カフェバーや昼寝スペースなどで猫と触れ合えるが、どれも飼い主に捨てられた後に保護された猫や野良猫ばかりだ。猫の殺処分ゼロを目指し、各地で保護猫カフェを営む河瀬麻花さん(41)が手掛けた。河瀬さんは「保護猫と新たな飼い主をつなぐ拠点として、多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。

 ビルは大阪市中央区東心斎橋1にあり、延べ床面積約200平方メートル。府内のボランティア団体が保護した生後8カ月以上の猫22匹がいて入場料などで飼育費用や運営費を賄う。

 1階は猫を見ながら食事や酒を楽しめるカフェバーで、2階では猫に関する雑貨やおもちゃを販売。3、4階には猫と直接触れ合える昼寝スペースなどがある。天井近くに張り巡らされたキャットウオークやベッドなどがあり、猫に関する本や写真集約200冊もそろえた。猫の気分次第で添い寝も楽しめる。

 5階はレンタルオフィスを計画中で、今後室内を改装する。費用はインターネットで出資を募るクラウドファンディングを活用し、1800万円を集めるのが目標だ。出資者には店を利用する際の特典を付ける。

 気に入った猫がいれば、面接後、それまでかかった医療費の負担などを条件に譲り受けることができる。

 河瀬さんは東京や愛知などで保護猫カフェ「ネコリパブリック」を運営しており、さらに多くの人に保護猫の存在を知ってもらおうと「ネコビル」を発案した。

 環境省によると、2014年度に殺処分された猫は約8万匹に上る。河瀬さんは「保護猫を新しい飼い主が迎える文化が広がれば、もっと減らすことができる」と話す。問い合わせはネコリパブリック大阪心斎橋(06・4708・3889)。【宮嶋梓帆】

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