自営業を始めては、儲かっているうちに辞めて、就職して、また自営業を始める、ということを繰り返して生きてきました。
どうも、だいちゃん(∀)です。
最近の若者、大学生や大学を卒業したばかりの子達はインターネット上やブログ上の子達にかからわず、サラリーマンという生き方が嫌だったり、企業の将来性に不安があるからなのか、フリーランスという働き方を選ぶ若者が増えています。
例えば、学生時代からもう新卒社会人の初任給くらいは稼げている、とかならまだ挑戦してもいいんじゃないかな? と思うところもあるのですが、大半が対してお金を稼げていないのに、親のスネをかじりながら今、お金を稼ぐことを模索しているような状況です。
中にはろくに税金のことを調べもせずに、フリーランスのほうが税金が安くすむような収入の状態で会社を立ち上げたりして、
「俺、社長だぜ! うぇ~い!wwwwww」
みたいに、経営者気取りになっている学生なのも見かけます。
そういった今の世の中の風潮、世間知らずな学生が起こす行動に私は一、自営業者として警笛を鳴らしたいと思います。
就職経験の無い人間は企業で雇ってもらい難い
まさにこれが最大のデメリットだと思っています。
自営業なんていつ、稼げなくなるか分からない。そんなことを気にしていたら自営業なんて出来ない、なんて言う学生が出てきそうですが、リスクヘッジはとても大切です。
万が一、事業で失敗したとき、資金繰りに困ってほかに仕事をしながら資金調達をしないといけない場面というものが必ず出てきます。
そんな時に、
「就職経験ありません!」
なんて履歴書に書いていたら、ほぼほぼ落とされます。
経歴詐称は私文書偽造という罪に問われますからね、絶対にやってはいけません。
私は数年ほど勤め人の経験があるし、16歳から働いていたし、資格も沢山持っているのですが、身体障害のことを隠しても自営業者というだけで一般的な、いわゆるサラリーマンとして働こうとすると確実に不採用にされてきました。
周りの自営業者の先輩などでも、自営業に失敗したら再就職が難しく。コールセンターなどを転々として生活をしているという、悲惨な目に遭っている自営業者を沢山見てきました。
だから、今の若い人に言いたいのは、変な流行があってフリーランスになる人が増えていますが、その大半が失敗に終わる、ということを自覚した状態でフリーランスになったほうがいい。あと、どんなに意気込んでいてもリスクヘッジは必ずするべきです。
勢いだけで戦っても、それは自分から戦場に裸で突入して死にに行くようなもの。せめて、ちゃんと装備品を準備して突入して、ある程度の勝算がある状態でフリーランスになるべきでしょう。
それでも「新卒」という武器は、学生時代の時点で大卒者の初任給くらいは安定して稼げていない人間は、それを使って一度新卒枠で就職したほうがいい。
新卒枠という武器は、大学を卒業したから1度しか使えない最大の武器なのですから。
世の中では最低3年は勤めたほうがいいなんて言われていますが、私はそこは意見が違って、1年くらい働いて、最低限の社会人としてのマナーを身に着けたほうがいいと思っています。
フリーランスにしても企業にしても、最低限のマナーのなっていない人間は相手にされません。
そういったことを学ぶ機会がせっかくあるのに(しかもお金を貰いながら)それを棒にふるのは勿体ないと思います。
私などは高校在学中に重度身体障害者になってしまったので、サラリーマンというものは経験したことがありません。
パチスロで生計を立てたり、アフィリエイトやライター業で生計を立てたり、家庭教師として生計を立てたり、時には派遣社員をしたり、そういった生活を送ってきました。
自営業者として生活をしてきた機関のほうが圧倒的に長いのです。
よく、インターネット上でのこういった新卒フリーランスの若者に意見をしている人はサラリーマン体質の人が多く、
「そんな人の意見は無駄。今は時代が変わっている。」
といって話を聞かない学生が増えています。
それも間違いではないとは思いますけれど、サラリーマンはサラリーマンとしての立場から話をしてくれているので、話を聞くことはとても大切です。
「人の意見をしっかりと聞く」
別にその人の意見の通りに動く必要はないですが、人の話を聞くということ自体は自営業をこれからずっとやっていくのであれば、必ず必要なスキルです。
あと、コミュニケーション能力を鍛えることですね。
人との関わりが苦手だからフリーランスを選んだ、なんていう人は間違いない数年で廃業します。
フリーランスという働き方はコミュニケーションが命といっても過言ではありません。
私がフリーランスとしてやってこれたのは、自他ともに認めるズバ抜けて高いコミュニケーション能力のおかげだと思っています。
そのコミュニケーション能力は、高校時代に通信制高校に通いながら月に200時間も接客業として働いてきたから身についた能力です。
そう、仕事によって身についた能力です。
世の中には仕事を通して出ないと学べないことというものが沢山あります。
新卒フリーランスなら大企業のように学ぶ機会の多い企業に勤めることが出来る可能性が一番高い時期です。
それを棒にふってまでいきなりフリーランスを選ぶのは、勿体なさすぎる! むしろ、俺にその条件をくれ! と言いたくなりますね。
3年勤めろとは言わない。せめて1年。どうしても我慢出来ないなら半年は企業勤めをしてみて、企業とはどういうものなのかを知ったほうがいいです。
そうでないと、自分が会社を興す立場になったときに、ほぼほぼブラック企業を作り上げることになるでしょう。だって、会社というもののことを全く知らないのですから。
実際、個人の起こした中小企業にブラックが多いのは、会社勤めをまともにしたことが無い、会社勤めが出来ないような人が会社の上に立ち、ワンマン経営を行うから多いのです。
あなたの目指す経営者像は、そういった中小企業のブラック社長ですか?
最後に
芸能人を目指してタレント事務所に所属して、役者やミュージシャンをやっていた、パチスロで生計をたてていたような人間が企業や仕事について語るのはどうなの? という気持ちはありましたが、今の学生のフリーランス思考の強さ(しかも実績がともなっていない)に日本という国に対して危機感を感じたからです。
今の若者には将来の日本を引っ張って言って貰わなければいけない。だからこそ、フリーランスを主に生活をしてきた私の意見というものが、サラリーマン経験しか無い人よりは響くかな、と思い、老婆心ならぬオッサン心で書いてみました。
私は学生起業を否定しているわけではありません。ただ、若さゆえの危なさ、勢いだけで何かをする前に、何度も口を酸っぱくして言っていますが、リスクヘッジというものは必ずしておくべきです。
これは、好きなことを仕事にしたい(例えば芸能人になりたい)などの人にも当てはまります。
私は資格を大量に取得することでリスクヘッジを図っていたので社会復帰が障害者であるにも関わらず出来てきました。
そうじゃない人は、40代50代になってもコンビニでアルバイト店員をしている、など悲惨な目に遭っている人が沢山います。
オッサンだからこそ、夢に破れてきた人を多く見てきて、自営業に失敗した人を多くみてきているから、今の若者には、最低限リスクヘッジはしておいてほしいのです。
オッサンは考えが古いというけれでど、逆に学生よりも世の中のことを知っている。多くの人間を見てきたという経験値はずば抜けて学生より高いです。
どうですか? こんな私でよければ学生さん、話をしてみませんか?
スカイプでもいいし、ラインでもいい、実際に会って話をしてみたいのであれば、北九州市に来ることがあれば、福岡県にくることがあれば私の経験でよければ話をしますよ。
ご連絡お待ちしております。
だいちゃん(∀)
こういったことに関しては、ジャーナリストと田原総一朗さんが的確に書いてくれています。よかったら一読を。