オバマ来日に絡めて「最悪のタイミング」だの「水を差す」だの、これではまるで被害者が悪いことしたような言い様だ。醜悪な野郎どもだ。
沖縄の行方不明事件は最悪の結果になってしまった。昨日のエントリーに書いたように逮捕された容疑者はアメリカ軍の軍属なんだが、TVのニュースを観ているとどの局も必ず「軍属は民間人」ってコメントをさりげなく入れていた。米兵とは違いますよっていう刷り込みをしているんだろうが、どっこい軍属だってしっかり日米地位協定で保護の対象になっている。公務中に犯した事故や事件だったら、第1次裁判権はアメリカ側にある。今回の事件が公務中かどうかはまださだかではないけれど、万が一、アメリカ側が公務中だって言ってきたら身柄はアメリカに引き渡されることもあり得るんだね。
独立国としての主権が侵されかねない事件だってのに、昼間の幽霊外務大臣・岸田君は「極めて遺憾だ。強く抗議する」なんていつもの官僚用語でお茶濁してるんだから、なにが「日本を取り戻す」だ。自民党の中には、オバマ来日に絡めて「本当に最悪のタイミングだ」なんてことを口走る輩もいるらしい。尊い命を奪われた女性への哀悼の意より先に政局だもんね。こういうのを鬼畜って言うんじゃないのか。外務省の幹部からも「米軍を批判する世論が高まり、オバマ氏訪問への歓迎ムードに水を差す展開にならなければいいが」なんてまるでアメリカ側が吐くようなコメントしている阿呆もいる。これじゃあ、まるで殺された女性が何か悪いことでもしたようじゃないか。
そういえば、4年前に帰宅途中の女性が海兵隊員に襲われた強姦致傷事件があった時に、ダボガミ閣下が夜出歩く女性が悪いなんて意味のツイートしてたっけ。それとまったく同じ感覚なんだね、自民党の政治屋も外務省の役人も。外務省はもう害務省って名称変更するべきだろう。
それはともかく、国民の、それも20歳になったばかりの女性の命が奪われたってのに、政治家から真っ先に出てくる言葉が「最悪のタイミング」って、なんとまあ醜悪な国なったもんだろう。こういう発言した議員の名前は晒した方がいいんじゃないか。
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