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全店で印鑑不要に…口座開設

りそなホールディングスの東和浩社長

HD社長「店舗は顧客相談の場」

 りそなホールディングス(HD)は2019年3月までに傘下のりそな銀行、埼玉りそな銀行の全店舗で印鑑の代わりに、指の静脈情報を登録することで口座開設ができるサービスを導入する。東和浩社長が毎日新聞のインタビューで明らかにした。りそなHDによると、印鑑不要のサービスを全店舗に導入するのは大手行で初めて。

     来店客の静脈データを近赤外線カメラで読み取り、事前登録した静脈データと照合することで本人確認を行う。口座開設後は窓口でキャッシュカードのみで高額の現金引き出しや振り込み、投資信託の購入ができるようになる。貸金庫の開設や紛失した通帳・キャッシュカードの再発行も印鑑不要となる。

     りそなHDは昨秋から東京都内などの3店舗で、静脈認証による口座開設手続きを開始。伝票発行や印影確認などの手間を省き、手続き時間を短縮。こうした取り組みを全国の支店・出張所計400店舗に広げる。一方で印鑑利用を希望する顧客への対応も続ける。東社長は「印鑑がなくなることで顧客がすぐに店舗に来られるようになる。IT化できるものはIT化して、店舗は顧客の相談の場にしていきたい」と語った。

     印鑑不要の取り組みでは、三井住友銀行がサインのみで本人確認ができる「サイン認証」サービスを来年2月ごろから一部店舗で試験導入する。顧客が店頭の専用端末にサインすると事前に登録された筆運びや筆圧などの電子データとの照合で本人確認ができる。試験導入の結果を踏まえて全国の店舗への拡大を判断する。【安藤大介】

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