レビュー
「VS 2015」の“Roslyn”コンパイラーを利用したC#専用コードエディター「RoslynPad」
エディターは「AvalonEdit」ベース。“C# 7.0”の機能を試せるバージョンも
(2016/5/20 05:05)
「RoslynPad」は、C#のソースコードを記述するためのシンプルなテキストエディター。編集部にてWindows 10で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、開発環境「SharpDevelop」でも採用されている高性能なテキストエディターコンポーネント「AvalonEdit」をベースとしたC#専用のコードエディター。最大の特徴は、バックボーンに「Visual Studio 2015」で採用された.NETコンパイラープラットフォーム“Roslyn”を採用していることで、シンタックスハイライトやコード補完はもちろん、メソッドシグネチャーのヘルプ、文法ミスの指摘、コードの修正など、「Visual Studio 2015」でおなじみの機能がほぼそのまま利用できる。
「RoslynPad」では記述したC#のソースコードをコンパイルせず、スクリプトとして実行する(“Roslyn for Scripting”と呼ばれている機能)。そのため、通常のC#とは異なり、トップレベルにステートメントや式などを直接記述することが可能で、式の評価結果をエディター画面下にある出力画面へ出力することができる。わざわざ重いIDEを起動して、高度なデバッグ機能に頼らなくても、簡単な式ならば「RoslynPad」で手軽に評価結果をチェックできるというわけだ。
さらに、本ソフトはパッケージ管理システム「NuGet」に対応しており、「NuGet」パッケージを追加することも可能。また、画面左側に隠されているドキュメントペインを表示すれば、保存したスクリプトやサンプルコードを参照することもできる。
なお、本ソフトにはC#の次期バージョン“C# 7.0”の機能を試せるバージョンも用意されている(最新版はv0.7-future)。このバージョンを利用すれば、わざわざ「Visual Studio 15」の環境を用意しなくても、“C# 7.0”の新機能を一足先に体験可能だ。
編集部注:編集部にて確認したところ、本ソフトは「Visual Studio 2015」がインストールされていない環境では起動しなかった。
ソフトウェア情報
- 「RoslynPad」
-
- 【著作権者】
- Eli Arbel 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.7
URL
- RoslynPad
- https://roslynpad.net/
- Visual Studio - 窓の杜ライブラリ
- http://www.forest.impress.co.jp/library/software/vbexedition/
最新記事
- 「VS 2015」の“Roslyn”コンパイラーを利用したC#専用コードエディター「RoslynPad」[2016/05/20]
- Windows 10のロック画面で使われる選りすぐりの背景画像をまとめて入手「SpotBright」[2016/05/19]
- 指定ファイルのみデフラグできるSysinternals製のコマンドラインツール「Contig」[2016/05/19]
- 視聴予約機能付き。ネットテレビ局“AbemaTV”を最大4画面で楽しめる「AbemaBrowser」[2016/05/19]
- とにかくシンプルな操作が魅力のメディア形式変換ツール「FlicFlac Audio Converter」[2016/05/18]
- デスクトップ・モバイル両対応。出先でのMarkdownの確認・共有に最適な「Markdownr」[2016/05/18]
- “天空の城”として名高い竹田城のある朝来市をイメージした「あさご本丸ゴシックmini」[2016/05/18]
- システム全体の音質を変化させられるイコライザー「Equalizer APO」[2016/05/17]
- 入力中の文字数をカウントして知らせてくれるChrome拡張「Form Text Counter Badge」[2016/05/16]
- Googleのメモサービス“Google Keep”をPCからも手軽に扱える公式Chrome拡張[2016/04/28]
この記事に対するFacebookコメント