突然ですが野良ネコがミャーミャー鳴きながら歩み寄ってきて、そのかわいい顔をスリスリさせてきたら可愛くないですか?
そんな風に俺はネコにスリスリされた経験が3回ほどあるのですが、気になるのはスリスリしてくれる時って極度に落ち込んでいたり悩んでいたりするときなんですよ。というか気分がブルーじゃないと基本的に近づいてきません。今日はどんなことに落ち込んでいて、どんなネコたちに慰められたのかを多数の写真付きでご紹介します。
1. 最愛の彼女と別れたとき
このときは人生で一番のどん底を味わったときでした。当時学生ながら、この人と結婚したい、この人しかいないと本気で思っていました。そんな彼女との別れは、大学生になり62キロにも肥え上がっていた俺の体重を50キロにまで落とすほどのショックを与えてくれました。
そんな絶望と悲しみに打ちひしがれていた、別れてすぐのとき。土手で夕日を眺めながらたばこを蒸すという気障りな姿で、美しき黄昏を見つめ自己陶酔に耽っていました。
彼女に対する自分の態度や行動を省みて、ああでもない、こうでもない、そうして出てきた結論を否定してはまた物思いに更けるという堂々巡りに陥っていました。時間の経過につれてどんどん沈みゆく憂鬱極まりない気分を味わっていたそのとき、足元になんとも言えない感触を覚えると同時に、何者かの鳴き声が耳に入りました。
俺はその白くて美しい毛並みに心を奪われてしまいました。もう夕日は遠くの彼方に姿をくらましてしまっていました。その仔は地べたに腰を落ち着けていた俺のすぐ近くに長いこと居座っては鳴き声をあげていました。
ネコは俺の気持ちを察してくれているのか、何かエサをねだっているのか、真相はわかりません。しかしこの仔が俺のそばで無邪気な姿を見せてくれたという事実が、それだけでなんとも救われた気にさせてくれたのでした。
ネコってもしかして人の気持ちがわかったりするのでしょうか?
2. 進路に悩んでいたとき
2014年の10月末に彼女と別れ、その1年後の2015年10月。俺は自分の取るべき進路にひたすら思い悩んでいました。
8月の就活真っ盛りの時期、周りの同期や友人が就活に勤しんでいた一方、俺はその大事な夏休みを江ノ島でヨットをして過ごしたり、週末は合コンに参加するなど、人生最後のパーリータイムを盛大に謳歌していました。自分の進路はそのうち決めようとし、目の前に迫り来る次のステップから目をそらしていたのです。
そうして風に優しさが感じられる初秋をとうに過ぎ、思えば肌寒くなった10月頃。自分の進路はいかようにすべきか、大学に残るのか否か、来年に就活を行うのか、友人と起業の道を選ぶべきなのか、いくつもの選択肢の中から決断を迫られる状況になっていました。俺は大いに悩み、決断を先送りにしたツケに追われ、それは一段とひどい悩みとなって自分の視界を暗くさせていました。
そんな日々がしばらく続いたあるとき、鬱々としながらも都内で友人と水タバコをふかしていました。
「お前、どうすんだよこれから?」
「ははん、神のみぞ知るとはこれまた真理」
会話を遮り、いったん店の外に出てラークをふかしていました。
いましたよ。
こいつもまたまた毛並みにの美しさいと甚だしです。
こいつ、本当に可愛いんです。
スリスリっとしてくれたかと思えば、すぐにどっかに行こうとするフリをして気をひいてくるんです。
んでまたこっちを覗き込んではスリスリ。ひたすらスリスリ。
なんだか随分と小さいことに悩んでたんだろうなってこの仔にも思わせられました。
見送りなんていらねえよ。ありがとよ。
また救われたひとときを過ごしたのです。ところでどうしてネコは俺の気持ちがわかるのでしょうか?
3. 仕事で落ち込んだとき
そんなこんな、いまじゃゆとり新卒になってしまいました。
はげましてくれた野良ネコたちに大きな感謝ですね。
それでも4月の後半になってから一人で営業に行ったり価格交渉の場面とかに出くわすようになりました。これがまたものすごいプレッシャーだったりします。さらには上の人たちの複雑な人間関係がもろに仕事にまで影響が及んでいました。その結果として自分は先輩のサポートも少ない中、お客様のために動かなければならなくなったのです。一人で動くことが多すぎなんです。
そんな仕事のプレッシャーに吐き気を催す3歩手前、現れたんです。
この仔たちは、本当にタイミングとは何たるかを心得ているのでしょう。
今回もポーズを決めてくれました。
寝っころがりはじめて、立ち上がり、スリスリ。そしてまた寝っころがり、
腹なんか見せ始めました。なめてんのかって気がしなくもないのは、俺が相当疲れてるという証拠なのでしょうか。
あらまどっかの飼い猫ちゃんのご様子でした。しかし写真うつりの悪さに微笑みすら禁じ得ませんね。それでも、やっぱりネコって人の気持ちがわかるんじゃないんでしょうか。
4. もしかしてネコは人の気持ちがわかる?
もうそろそろ俺の仮説「ネコは人の気持ちがわかる」ってのを裏付ける証拠が出揃ってきたんじゃないでしょうか。
実際、こんな記事がありました。
【衝撃事実】猫は人間の気持ちを理解してる事が判明 / 猫を科学的に実験して判明した事7つ | バズプラスニュース Buzz+
これによるとですね、俺はかなりネコに「思いやり」ってのを届けてもらったようなんですが、、
2. 猫はちゃんと人間の気持ちを読んでいる:
~中略~
猫と人間の交流について調べた研究(英文)によれば、飼い主の感情によって猫が微妙に行動を変えることがわかった。飼い主が落ち込んでいるときは、普段よりも人間に頭をこすりつける行動が多くなる。
いや、俺、飼い主じゃないけど。
それはともかくとして、飼い主じゃなくても、俺が落ち込んでいるときにはみんな行動を微妙に変えている気がしますね。たしかにみんなスリスリしてきますし。
ちなみにこんな記事がありました。
ネコがあなたに愛情を示しているかどうかがわかる10個の行動パターン - GIGAZINE
これによると俺は10個のうち、ネコちゃんたちの3つの行動パターンに出くわしたことになります。
- その3:頭をこすりつけてくる
- その4:すぐ近くを歩く
- その7:おなかを見せる
といったものです。これらは自分に対する、ネコの興味関心はもちろん、信頼や愛情をはかるためのバロメーターになるそうです。
でもやっぱり調査対象は飼い猫なんですね。野良ネコは観察が大変だというのは想像に難くありません。そんな野良ネコたちに、飼い猫ばりの愛情や信頼を表現された俺は、幸せ者なのか、極度の心配を売ってしまっただけなのか、いまだにわかりません。
そんなこんな、俺のそばにはネコたちが居ました。辛いときや落ち込んだとき限定。とっても優しくて、それでいて穏やかな手法で癒してくれました。
しかし元気なときや気分に問題がないときだと全く相手にされないのがひたすら憎い。辛いとき、すなわち本当に支えてほしいときには彼らは人よりも察しがいい。そんな彼らネコたちには感謝と信頼とを熱く語ってやりたいのですが、、
本当は猫アレルギーなんです。
tokyo-fullthrottle.hatenablog.com