今、インドネシアに出張に来ているのですが、私用スマホをスられました。社用じゃなくて良かったです(社用の携帯やパソコンを紛失した日には、懲戒が待っています)
こんなことをネットで大声で語ってもしょうがないのですが、今後同じ目に会う方もいるかもしれませんので、同じ経験をした方の資料になればと思って顛末を記載したいと思います。
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盗られた時の状況
これを詳細に覚えていればそもそも盗られていないって話ですが、今思うと、以下の様な状況だと思われます。
この日、僕は展示会会場に行きました。展示会の入り口でスマホで会場の様子を写真に撮り、そのまま上着のポケットに入れました。敗因の一つは、この時に、上着のポケットにフラップがなく、また、ポケットの深さが浅かったため、スマホの頭が若干ポケットから顔を覗かせた状況にあったと思われたことです。
無くなったことに気づいたのは、見学を終わって、食事のためにレストランに入った時なのですが、今にして思えば、スマホを入れていたはずのポケットに名刺入れを入れており、名刺入れを出し入れする際にポケットの中に有るはずのスマホに触れた記憶がないことから、会場に入った時には既にスられていたと思います。
自然に人が集中する場所が危ない
そうなると、おそらく、レジストレーションのために窓口に並んだ時にスられたと思われます。レジストレーションの時は行列になりますので、すぐ前やすぐ後ろに人が居ても不自然ではありません。そして、ポケットからスマホが顔を覗かせていたとしたら、ちょっと手を伸ばしてつまみ取るだけで盗れてしまいます。そして、このようにして摘み上げたなら、そして、身体との密着度の低い上着からであれば、よほどの注意力がないと盗られたことに気が付きません。
このような状況は、駅や空港のカウンター、イミグレーションなどでも発生しうる状況ですので、気をつけることが必要です。できれば、チャックの閉まるかばんをたすき掛けに持って、チャックの開け口は自分の身体側にしておくなどの配慮があれば多少は安全ではないかと思います。せめてフラップの有るポケットとかズボンの深めのポケットであれば多少は安全だったかと思います。見えなければ出来心も生まれにくいですから。
盗難に気づいた後
盗難に気付いた後、最初に行ったところはレジストレーションカウンターのすぐ脇に居た、入場門のセキュリティをしているガードマンのところです。ところが、このガードマンの言ったのは「盗難は日常茶飯に有る。一度無くなったものは絶対に出てこないから諦めろ」という一言でした。
次に行ったのは、展示会の会場が入っているビルの総合受付です。ところがここでも「ビルとして、拾得物の受付管理は行っていない。もし誰かが拾ってビルのスタッフに届けたとしても、そのスタッフが自分のものとして処理して(着服して)しまう」という風に言われてしまいました。
まだ諦めがつかなかったので、ガードマンのオフィスに行って、事情を話したところ、会場管理下のガードマンに無線で連絡してくれた上、「もし、誰かがガードマンに届けて、そのガードマンがオフィスに届けたら連絡するから」という事で、フォームに自分の連絡先やスマホの特徴などを記載しました。
この時は、気が動転していて「良心で届けてくれる人がいるのではないか」と期待していたのですが、今思うと、警備スタッフであっても拾得物は着服するのが普通となれば、ここで紛失届を出しても意味が無かったです。もう少し早く「盗難を前提としたアクション」をしておくべきでした。
盗難後のアクション
盗難に気づいた後、直ぐに別の電話からスマホにコールしてみました。スマホの設定としては、データローミングはかけていませんでしたが、着信があっても良いように通話はローミング設定していたので、インドネシアの呼び出し音が聞こえてくるはずです。ところが、聞こえてきたのは「お客様の呼び出した電話番号は電波の届かないところにいるか・・・」というメッセージでした。これも今冷静に考えると、盗んだ後、直ぐにSIMを抜き取ったと考えたほうが自然ですね。
インドネシアでは中古スマホが大量に流通しているため、盗難スマホであってもそれなりの値段で買い取ってくれる業者が居ます。日本のスマホや携帯にはSIMロックがかかっていますが、おそらくそんなものは簡単に外す業者も居ることでしょう。
下手に盗んだ状態で通話使用したりすると、足がつくおそれがあるので、盗んで直ぐにSIMを抜き、端末を初期化するのがプロの嗜みと思われます。僕の場合も、盗難後今のところ通話もアプリの使用も形跡がありません。
やっとのこと、おそらく盗難にあったと認識しましたが、どこに届ければ良いかもわからず、とりあえず事務所に戻ってきてしまいました。
事務所近くのポリスオフィスで盗難にあった旨届けましたが、ここでもやはり「盗られたものは出てこない」という言い方でした。盗難証明の発行をお願いしましたが「ここでは出来ない」ような言い方で追い返されてしまいました。
これは、どうやら行った警察署が悪かったようで、最初から中央署である、ポルダ・メトロジャヤに行くべきでした。(末尾に情報リンクを載せますので、参考にして下さい)
その後、事務所のパソコンでキャリアの盗難受付の電話番号を調べて、別の電話を使って盗難連絡をしました。
この時点で、電波は止めましたが、この数時間の間の通話実績は無かったようです。
幸い、ケータイ補償サービスに入っていましたので、新しいスマホを入手するのは7500円+SIM発行手数料2000円で済むようです。あとはおサイフケータイにチャージしていた金額も損害になってしまいます。
警察で盗難証明書を発行してもらえなかった旨を伝えたところ、渡航証明(パスポートのコピーなど)を見せれば、キャリア側で代替の書類を作成してくれるとのことでした。
こうしておけばよかった
後になって調べてみたら、僕はいくつか悪手を踏んでおり、こうしておけばよかったという点がありますので、書いておきます。
1.ポルダ・メトロジャヤであれば、盗難証明書は直ぐに発行してくれるらしい。
下記リンクの記事に、ポルダ・メトロジャヤであれば、ジャカルタ全域の案件について直ぐに盗難証明書を発行してくれると記載してあります。盗難証明書があれば、クレジットカード付帯の盗難保険も使えるはずですので、損害がより少なくなった可能性が高いです。
遺失届はここで手に入る!ジャカルタ警察本部にいってみた
あと、僕はバンコクに行くことも多いので、バンコクだとどうなるかも調べてみました。バンコクの場合、ツーリストポリスがもっと親切に対応してくれるらしいです。
タイで携帯や物を紛失した時の対処法 | 夫婦二人バンコク滞在生活
なお、このリンクでは、各キャリアごとの電波の止め方なども書いてありますので、参考になると思います。
教訓
- ポケットから物が顔を覗かせた状態で混雑した場所を歩くのは危険
- 盗難された時に盗難届を発行してくれる警察署は予め調べておく
- 海外では物が手元からなくなったら、盗難されたものと思うべき(善意の人が届けてくれるかもしれないなんて期待せずに、盗難と思ってベストの対応をしたほうが早く、少ない被害でカタがつくと思います)
会社の携帯や財布をやられなかったのは、せめてもの幸いだったと思います。
ではまた。