2016年5月1日、韓国は大気汚染が深刻化しており、大部分の韓国人はその原因が隣国の中国にあると考えている。これに対し韓国では「原因は国内にある」と指摘する報道が見られている。環球時報(電子版)が伝えた。
韓国・SBSによると、韓国の大気汚染の原因は半分以上が国内にあり、首都圏の吸入性粒子(肺の奥に沈着する可能性があり健康に影響する微粒子)の40%以上は古いディーゼル車の排気ガスによるもの。
韓国の研究チームが調査した結果によると、20年前のディーゼル車の排気ガスに含まれる吸入性粒子の量は、2年前のディーゼル車の200倍超。排気ガスはエンジンから排出されており、フィルターを設置することで吸入性粒子の排出量を90%軽減することができる。韓国政府は補助金を用意し古いディーゼル車のフィルター装置設置を奨励しているが、庶民の関心度が低いために普及していない。こうした現状に報道では、「韓国の大気汚染改善の道はまだまだ長い」と報じた。(翻訳・編集/内山)