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日向灘地震「引き金」も…過去の関係分析

 九州内陸で地震が頻発するのとほぼ同時期に、宮崎県沖の日向灘で大きな地震が起きていたとする過去の地震の分析結果を、名古屋大の山岡耕春教授(地震学)が18日の地震予知連絡会で報告した。今回の熊本地震を「引き金」に日向灘地震が発生する可能性も否定できないとして、警戒を呼びかけている。

     山岡教授は、1900年以降に日向灘で発生したマグニチュード(M)6.8より大きな地震と、九州内陸で起きたM5.0より大きな地震の関係を調べた。その結果、日向灘地震の前後半年間に、九州内陸の地震が集中的に増えていたことが分かったという。

     日向灘地震は、フィリピン海プレート(岩板)が陸のプレートに潜り込む場所で起きるプレート境界地震。政府の地震調査研究推進本部は、平均発生間隔を規模の大きいM7.6前後の場合は約200年、一回り小さいM7.1前後の場合は約20〜27年とし、小さい方の30年以内の発生確率を70〜80%という高い数字で示している。

     山岡教授は「熊本地震によって日向灘地震の発生を促進するような九州南部の地殻変動が起きたとみられ、これが引き金になる可能性もある。日向灘地震は1996年の発生から既に20年近くたち、いつ次が起きてもおかしくない時期だ」と話している。【飯田和樹】

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