2016年5月16日、参考消息網によると、中国がベネズエラで建設を進めていた高速鉄道の工事が中断していることが分かった。ベネズエラ側からの建設費用支払いが滞っていることが原因とみられる。
米AP通信によると、約1年4カ月前に中国側の工事関係者が撤収した。一時は800人を超える作業員が建設事業に携わっていたが、今はまったく残っていないとみられる。
中国とベネズエラは09年、内陸部の農業地帯と沿岸部を結ぶ高速鉄道を整備することで合意。総工費は75億ドル(約8166億円)。総延長約480キロ、最高速度時速220キロで、年間の輸送能力は乗客約500万人、貨物980万トンの鉄道が作られる予定だった。
ベネズエラの鉄道当局の責任者は13年6月、中国側へ4億ドル(約435億円)の工事費支払いが未納であることを認めていた。(翻訳・編集/大宮)