今さら聞けないLTVとは?まずは基本知識と計算方法を身につけよう!
Webマーケティングに関わる方なら、「LTV」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
日々の業務の中で何気なく使っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、LTVの意味や算出方法など、最低限知っておきたい基本知識を解説いたします。
初めて聞いた方はもちろん、すでに言葉を知っている方も再度この機会に理解度を深めてみてはいかがでしょうか。
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LTVとは
LTV(Life Time Value)は日本語では「顧客生涯価値」と訳されます。
顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、一般的には顧客の商品やサービスに対する愛着(顧客ロイヤリティ)が高い企業ほどLTVが高まりやすくなります。
どの市場においても、一般的に競争が激化すればするほど新規顧客獲得のコストも相対的に増加していきます。
そのため、新規顧客獲得だけではなく既存の顧客のシェアを維持・拡大することは重要なテーマになります。
LTVは、このような顧客シェアを管理するための指標のひとつとして使用されます。
また、利益につながる成果を得るために必要なコストを設定する際にもLTVは欠かせません。
LTVを把握することで、顧客1人あたりの獲得コストの上限値を決めることができます。
例えば、LTVが1人あたり2,000円の場合は顧客の獲得コストは2,000円以下に設定する、といった上限を設けやすくなります。
LTVの算出方法
LTVの算出方法については、さまざまな考え方があります。
ここでは、その一例をご紹介します。
LTV=平均購買単価x購買頻度x継続購買期間
この計算式にブランドの指名率や顧客ロイヤリティの高さなどを考慮して操作する場合もあります。
例えば、1つ2,000円の健康食品を販売しているネットショップがあるとします。
毎月定期購入する商品で、年間20%の顧客が離脱しています。
この場合、上の計算式の各項目は以下のようになります。
平均購買単価:2,000円
購買頻度:12回
継続購買期間:1/0.20=5年
ネットショップの顧客のLTVは120,000円となります。
つまり、顧客を1人獲得すると、その後年間120,000円の売り上げを見込めるということです。
ただし、これは売上中心の視点のみですのでコストについては考慮されていません。
コストを考慮する場合は、新規獲得コストと顧客維持コストについても計算式に入れる必要があります。
その場合は、以下のような計算式になります。
LTV=(平均購買単価x購買頻度x継続購買期間)ー(新規獲得コスト+顧客維持コスト)
リスティング広告などのコストが顧客1人あたり2,000円、定期メールなどの維持にかかるコストが3,000円だったとすると、コストを考慮した顧客1人あたりのLTVは115,000円となります。
LTVを最大化させるためのポイント
LTVを最大化させるためには、計算式からそのポイントを考えることができます。
・平均購入単価を上げる
・購入頻度を上げる
・継続期間を伸ばす
・獲得コストを下げる
・維持コストを下げる
基本的には、この5つを考慮する必要があります。
特に、計算式の結果がマイナスにならないように、獲得コスト・維持コストが、平均購買単価x購買頻度x継続購買期間で出る数値よりも大きくならないようにしなければいけません。
ただし、獲得コストや維持コストを下げることに注力せずに購入頻度を上げたり、継続期間を伸ばすことに注力した方がよい場合が多いです。
広告の入札価格を下げて機会損失を起こしてしまった、顧客の商品購入後のアフターフォローが足りずに離脱されてしまった、となっては本末転倒だからです。
平均購入単価を上げることも、あまり現実的ではありません。
相応の理由がある場合を除いて、商品の値段を上げると新規顧客を獲得しにくくなるだけではなく、既存の顧客が離脱してしまうおそれがあります。
広告などで新規顧客を獲得しつつ、手厚いアフターフォローで顧客ロイヤリティを高めることで購入頻度の向上や継続期間を伸ばしてもらえるように施策を検討することがポイントです。
とはいえ、手厚いフォローにはコストもかかってしまいます。
従って、顧客維持率、顧客単価、1人当たり顧客維持費用などの相互の関連性を注意深く見ながら、LTVを高めていかなければいらないと言えます。
まとめ
LTVの考え方を誤っていると、利益が出るどころか損をしてしまう可能性があります。
例えば、5,000円の商品を売るための広告費は5,000円までしか出せない、と目先の利益だけで考えてしまっては、本来もっと集客できるはずの商品でも売り上げが低迷してしまう、という事態が発生してしまいます。
LTVを考慮することで、5,000円の商品を売るために10,000円の広告費を出して集客し利益を最大化する、といった最適な施策を考えることができます。
LTVを考慮することは、ビジネスを飛躍させることにもつながります。
そのためにも、まずは基礎知識をしっかりと固めることからはじめましょう。
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