ダダイズム誕生100 年

ダダ100年

Self-Portrait of Swiss dada artist Sophie Taeuber-Arp with Dada-head © Nic Aluf Studio, 1920, Courtesy of the Foundation Arp

ダダイズム発祥の地、チューリヒ。キャバレー・ヴォルテールは1916年の2月、「ダダ、ダダ、ダダ」という産声をもって、新しい芸術の拠点として生まれ変わりました。「ダダ」は、その言葉の意味とは無関係に活動の名称となったもの。詩人のトリスタン・ツァラ、美術家のハンス・アルプ、ゾフィー・トイバー、ドイツの文学者フーゴー・バル、詩人のエミー・へニングスや文学者のリヒャルト・ヒュルゼンベックなど、「ダダ」を合言葉に芸術家たちが音楽を奏で、朗誦し、狂乱的なパフォーマンスを繰り広げました。

以来、キャバレー・ヴォルテールは様々な国籍や芸術のるつぼとなりました。超現実、挑発的で独創性があり、既成の価値観を打ち砕く事を特徴とするダダイズム。1920年代初頭には日本を含め、全世界的に広がりました。

ダダイストたちが唱えた「国際運動」や「国際会合」により、彼らは世界中の大きな都市をダダイズムに変えることをめざし、様々な場を席巻しました。ダダは前衛芸術の先がけとなる表現で、のちのシュルレアリスム、ポップ・アート、フルクサス、メール・アートやパンクが生まれる起源となり、今日も多くの芸術家、作家やクリエイターたちに刺激を与え続けています。

(引用:dada 100 zurich 2016)

ダダイズムとキャバレー・ヴォルテール:swissinfo

© The Cabaret Voltaire on Spiegelgasse 1 in Zurich photographed around 1930

ダダの芸術運動は日本にもおよびました。主なグループは1923年に村山知義や柳瀬正夢らにより結成された「マヴォ」があります。ほかにも辻潤、吉行エイスケ、高橋新吉や北園克衛らが日本のダダを代表するアーティストです。

Hugo Ball in costume at the Cabaret Voltaire © Hugo Ball / Cabaret Voltaire
Iwane Sumiya © A Chronology of Art from a Slightly Architectural Perspective, MOMAT
©Tatsumi Orimoto "Breadman", São Paulo Bienale Brazil 1991

プログラム

ダダ100年を記念する様々なイベントが2016年の7月をピークに六本木のスーパーデラックスやドミューンなど様々な会場で開催される予定です。
随時こちら ( www.dada100.jp )でご案内いたします。

所蔵作品展「特集: ちょっと建築目線でみた美術、編年体」

© Tomoyoshi Murayama "Construction" 1925, oil, paper, wood, cloth, metal and leather 84.0×112.5 signed and dated l.l.O00705, The National Museum of Modern Art, Tokyo

2015年12月22日-2016年2月28日、東京国立近代美術館、東京

6year Exhibition LIBRAIRIE6」展・トークイベント

2月20日-3月20日、LIBRAIRIE6、東京

展覧会「1923 」

© マヴォ・NKK共同制作《切符売り場・売店》に座る岡田龍夫、『三科第2回展覧会』(1925年) にて

「1923 - アクション、マヴォ、未来派美術協会、DVL ほか2016年」、3月3日- 4月3日、アサクサ、東京 

ダダ100年 at the Dommune

© Dommune

6月中旬、Dommune、東京

フダンシズム 展

© Dust Bunny

7月9日- 7月17日、DUST BUNNY、東京

「敵対と融和」展 (仮題)

© ASAKUSA

7月21日- 8月21日、 ASAKUSA、東京  

 

 

 

ナディア・ソラーリ展

© The Container

7月中旬、The Container 、東京

Gallery Voltaire

© Spiral

8月4日- 8月28日、スパイラル、東京

8月4日-8月14日 TOLTA展示 「ダダでない ダダでなくない」
8月6日    TOLTAパフォーマンス 「スペクトラム・ダダ・ナイト」
8月6日    ナイジェル・ロルフ他 パフォーマンス「sti l I I I I I ive」
8月18日-28日(予定)    関川航平展示、パフォーマンス