2016年5月17日、韓国・KBSによると、昨年3月にマーク・リッパート駐韓米大使を刃物で襲ったとして殺人未遂などの罪に問われ、1審で懲役12年を宣告されていた韓国人の金基宗(キム・ギジョン)被告に対し、韓国検察が懲役17年と資格停止5年を求刑した。
同日、ソウル高裁で開かれた金被告に対する控訴審で、検察は「1審で無罪と判断された国家保安法違反の罪についても有罪と認めてほしい」と述べ、懲役17年と資格停止5年を求刑した。検察はリッパート大使に対する殺人未遂と国家保安法違反の罪について懲役15年、拘置所収監中に刑務官を暴行した罪について懲役2年を求めた。検察は「金被告の犯行後の行いを総合的に判断すると、北朝鮮の主張に同調して犯行に及んだものとみられる。また、金被告は偶発的な犯行だったと主張しているが、凶器を事前に用意していた点などから、犯行は意図的なものだったと考えられ、金被告がいまだに反省していないことが分かる」と主張した。
この報道に、韓国のネットユーザーからは批判的なコメントが寄せられている。
「170年の間違いでは?」
「国に大恥をかかせておいて、まだ反省していないの?」
「北朝鮮に送ってしまえばいい」
「どんな理由があれ暴力は正当化できない」
「検察は冗談を言っているのか?死刑を求刑するべきだ」
「米国で韓国大使が襲撃されたら、ロウソクデモが拡散するなど、もっと大変な問題に発展するだろう」
「米国で裁判を受けさせればよかったのに」
「金基宗のような人が朝鮮半島統一運動をしたらどうなってしまう?考えただけでも恐ろしい」(翻訳・編集/堂本)