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起承転結が出来てることや、
テーマだけを書こうとしている投稿作が多いので、
「面白さ」と「分かりやすさ」について
ちょっと図で書いてみました。
(字が斜めっててすみません)
「面白さ」の要素については、
全部揃ってないとダメってことではないですが、
◎をつけたところが重要です。
「テーマ」はそれ自体が面白いこともあるので、
「テーマ」はどっちに入れようか迷ったのですが、
「テーマ」が描かれているだけでは
面白いとは限らないケースが多いので、右に。
多くの方が重視している
「起承転結が出来ている」っていう要素や
話がまとまってるとかは、
「分かりやすさ」の側なんですよね。
起承転結が明確だと読みやすいじゃないですか。
こうなって、ああなって、ハッピーエンド。
かといって、これが出来てるだけでは
面白いとは思ってもらえないですよね。
テーマが描けていると
「なるほど、それが描きたいのね」って
読者も納得。
でも、読者は作者の描きたいことを知って
満足するとは限りません。
読者は、面白い漫画を読みたいんです。
ワクワクするキャラに出会いたいんです。
それは左側の面白さの部分。
分かりやすくするための右側は、
経験値とか、テクニックによる部分。
こっちは主に左脳(理論)で何とかなる。
だから、編集者はわりと右側について
アドバイスすることが多いです。
でも、いくら分かりやすくなったって
そもそも面白くないとダメなんですよね。
なのですが、編集者は誰もが原作者みたいな
力を持っているわけじゃないので、
右側のサポートが多くなりがち。
その結果、直しても直しても、
頭でっかちになって、ネームは
なかなか面白くならない。
その場合、抜け落ちてるのが
「そもそもどこが面白いの、それ?」
っていう左側の要素。
面白いかどうかが大事ですよね。
「こうやったら面白くなるんじゃないでしょうか」
っていう編集のアドバイスがズレてる場合もあるので、
そこは鵜呑みにせず。
最初の読者は作者自身ですから、
本当に自分の面白さを描いてください。
「面白さ」が大前提として存在し、
「分かりやすさ」があって初めて
読者に届くと思ってください。
「面白さ」ってなんだ?
って思ったら、自分の好きな漫画や映画の
面白さを具体的に「ここがこうだから面白い」
って分析してみるのも良いと思います。