2016年5月9日、韓国・KBSテレビは、たくさんの乗客の命を預かる韓国のバスの運転手が、バス会社から激務を強いられ危険な運転を行っている例を報じた。
高速バスを運転して10年目のキムさんは今年2月、会社から悪夢のような勤務指示を受けた。3月27日から16日間の連続勤務、往復440キロを超える仁川空港−大田の路線を毎日1〜2回営業運行するというものだ。1日平均の運行距離は670キロ、待機時間を含めた総勤務時間は9時間から最長で18時間になる日もあった。
キムさんはこの危険極まりない勤務をなんとか無事に終えたが、16日目を迎える頃には「足元がふらついて倒れそうだった」という。途中、疲れ果てて休務を訴えたものの会社に聞き入れてもらえなかった。
一方の会社側は取材に対し、この勤務は「(4月11日から)用事があるからと言って、キムさん自身が頼んできたもの」としている。
KBSはこれを受け、「バス会社の横暴が、運転手はもちろん乗客の命まで危険にさらしている」と報じ、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。
「バス会社だけじゃない。この国全体に、朝鮮時代よりももっと後進的な上下関係が染み付いている。実に悲しい現実だ」
「大ごとになる前に改善しようよ…」
「韓国はそれぞれの自由に任せたら駄目な国なんだ。どんどんパワハラがひどくなる」
「もし運転手がこんな勤務を申し出たなら、それは会社が止めるべきじゃないか」
「バスの運転手さんたちを守ろう。僕らの命が懸かっている」
「韓国企業は口を開けばうそ。犠牲者が出ても金さえもうかればいいという根性だ」
「100万年前から知られてるこんな話を、いまさら引っ張ってきたの?」
「運転手だって人間だ。これは完全な人権侵害だろう」
「これが米国だったら、通報さえすれば会社はすぐにつぶれるだろうに」
「バス事業を国有化すべき!こんなおかしな会社からまず除いてしまおう」(翻訳・編集/吉金)