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国立西洋美術館、世界文化遺産登録へ 諮問機関が勧告 7月に決定見通し
国立西洋美術館は、ル・コルビュジエの設計による国内唯一の建築。1階の壁を取り払った「ピロティ」や「屋上庭園」などコルビュジエ建築の特徴を備え、展示品の増加に伴い巻き貝のように渦巻き状に増床できる「無限発展美術館」の構想の数少ない実現例として世界的に評価されている。昭和34年にオープン。平成19年に国の重要文化財の指定を受けた。
世界文化遺産の審査は各国年1件に制限され、「ル・コルビュジエの建築作品」はフランス枠での推薦。日本は「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本)を推薦していたが、イコモスから推薦内容の不備を指摘されいったん取り下げた。政府は1月、2017年の登録を目指して「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡)を推薦した。