【将棋】作り続けた詰将棋は2万題…伊藤果八段、昇段&作品集出版パーティー

2016年5月18日23時1分  スポーツ報知
  • 伊藤果九段に花束を贈る弟子の上田初美女流三段
  • 伊藤果九段(前列中央)の八段昇段と詰将棋作品集出版を祝うパーティーに駆け付けた棋士、女流棋士たち

 スポーツ報知に詰将棋を寄稿している伊藤果(はたす)八段(65)の八段昇段と作品集「果し状」(日本将棋連盟、5184円)出版を記念したパーティーが18日、都内で催された。

 棋士になる前の15歳から現在に至るまで詰将棋創作を続け、1975年から2011年まで現役棋士として勝負の世界を生きた男を慕う棋士18人、女流棋士7人、そして大勢の関係者が駆け付け、ダブルの慶事を祝福した。

 故・高柳敏夫名誉九段門下の弟弟子にあたる島朗九段(53)は「生き方、考え方に共鳴し、あこがれてきました。いつまでも齢を取らず、報知新聞で素晴らしい作品を発表され続けて下さい」と挨拶。自宅が近所だった縁で親交の深い佐藤康光九段(46)は「2万題もの詰将棋を作り続けてこられた情熱は、本当に尊いこと。毎日作っても54年かかるわけですから」と、棋士らしく瞬時の暗算で業績を称えた。

 4月末に刊行された「果し状」は過去に発表した2万題以上の詰将棋作から厳選し、新作も収録した計200題の作品集。同作の題字を担当した弟子の上田初美女流三段(27)は「伊藤一門はとても親密で、師匠とは親子に近い関係があります。生まれた娘(昨年12月に第1子を出産)を見ていると、すごく小さな達成にもうれしくなる。師匠が弟子の私たちを見て、そんなふうに思ってくれたらうれしいので頑張りたいと思います」と語っていた。

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