ウィーン=喜田尚
2016年5月19日18時24分
2014年3月にロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミア半島で18日、少数民族クリミア・タタール系の住民らが、第2次世界大戦中に起きた旧ソ連の独裁者スターリンによる追放から72年の追悼集会を行った。ロシアが設置した自治体などの地元当局は、公式行事以外の集会を禁止していた。ウクライナ・メディアが現地からの情報や映像を伝えた。
報道によると、中心都市シンフェロポリなど半島各地で、追放当時に人々を乗せた列車が出発した鉄道駅などの場所で多くの人が集まり、黙禱(もくとう)を捧げた。古都バフチサライでは、民族旗を掲げた車が多数集まり、一斉にクラクションを鳴らした。多くが、14日にスウェーデンで行われた欧州最大の歌謡祭「ユーロビジョン」でウクライナ代表としてクリミア・タタール人追放の悲劇を歌って優勝したジャマラさんの曲「1944」をかけていたという。
対独協力の嫌疑をかけられたクリミア・タタール人の追放は1944年5月18日に始まり、多くが追放途上や移動先の中央アジアで飢えや強制労働のため死亡した。旧ソ連末期の80年代後半に帰還が本格化した。(ウィーン=喜田尚)
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朝日新聞国際報道部
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