中崎太郎、藤原慎一 津阪直樹、鈴木毅
2016年5月19日09時55分
予定通り10%に引き上げるのか、再び延期か――。18日の党首討論では来年4月に予定する消費増税の是非をめぐり、増税延期を検討する安倍晋三首相と野党党首の論戦が繰り広げられた。この日発表された今年1~3月期の国内総生産(GDP)1次速報は2四半期ぶりにプラスとなったが、日本経済は「足踏み」状態のままで、増税攻防はなお続きそうだ。
■民進は共闘優先
岡田氏がこの日の党首討論で消費増税延期に初めて言及したのは、参院選に向け、すでに増税反対を明言している共産党など他の野党と足並みをそろえる狙いがある。
旧民主は政権与党時に、自民、公明両党と3党合意で消費増税を決めた経緯がある。党内には、社会保障充実や財政再建のために予定通りの増税を求める声がある一方、民進に合流した旧維新の党の松野頼久元代表らは増税の先送りを主張。共産や社民との連携を図るうえでも、消費増税中止を早く打ち出すべきだとの声も強まっていた。
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