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キリンの首を長くした遺伝子ゲノムを解読=科学者チーム

 5月17日、科学雑誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された記事によると、タンザニアの研究所などの科学者チームが、キリンの首を長くしたとみられる遺伝子のゲノムを初めて解読した。写真は3月に英動物園で撮影(2016年 ロイター/Toby Melville)

 [ロンドン 17日 ロイター] - 科学雑誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された記事によると、タンザニアの研究所などの科学者チームが、キリンの首を長くしたとみられる遺伝子のゲノムを初めて解読した。

     キリンにとって、心臓から2メートル上にある脳に血液を送るためには強力な心臓と、他の哺乳類の2倍の血圧が必要。水を飲むために頭を下げ、気絶せずに元の姿勢に戻るためには特殊な安全弁が要る。こうしたことから、進化論を提唱したチャールズ・ダーウィンはじめ、キリンのユニークな体型は生物学者の間で謎とされてきた。

     今回の研究では、キリンと、キリンに最も近く、首の短いオカピのゲノムを比較。体型と循環の変異をつかさどる遺伝子が特定された。その結果、キリンの首は少数の遺伝子変異により、心臓の強化と並行して長くなったとみられることが示唆されたという。

     ただ、なぜキリンの首が長くなったかという根本的な疑問は未解決のまま。高い位置にある食べ物を取るためとの仮説が自然に発生したが、ここ20年あまり、雌の獲得をめぐる雄同士の戦いの結果との説との間で議論が交わされている。

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