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故・今井雅之さん実姉が語る 壮絶闘病生活と不屈の役者魂

「安倍首相の潰瘍性大腸炎を診た主治医の先生に診ていただけると聞いたので大船に乗ったつもりで行ったんですが、毎回違う先生がマニュアルに沿ったことしか言わないので、これ以上この病院には関わりたくないと思いました。医療従事者にとって本人がどう生きるかをサポートするのも仕事だからです」

 そこで順天堂大学病院に転院。しかし、今井の頭は治療よりも舞台「THE WINDS OF GOD」のことでいっぱいだった。降板を表明した4月の記者会見以降も稽古場に通い続け、陽子さんや今井の妻・協子さんが病院へ見舞いに行ってもベッドは常にもぬけの殻。歩くこともままならず車椅子移動だったが、病院へ戻ってくるのはいつも22時ごろだったという。

「協子ちゃんは芝居一筋の弟を献身的に内助の功で支えてくれました。あれだけ好き勝手やっていればいつ離婚してもおかしくないと思って見ていました。彼女のことを思うなら、何か残してあげた方がいいのでは……と思うこともありましたけど、弟は全部舞台につぎ込んでしまう。借金はあっても遺産はないんじゃないか……とさえ思ってしまいます。それでも付いてきてくれたのは協子ちゃんは弟の一番のファンだったからに他ならないと思います。でも、協子ちゃんはキレイな方だから、この前の法事で会ったとき、『いつまでも今井の姓を引きずる必要はないのよ。ステキな人がいたら第二の人生もあるから』と言いました。『そんなこと考えられません』と言ってくれましたけどね」

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