東武東上線 始発から平常どおり運行 決定

東武東上線 始発から平常どおり運行 決定
18日、東京・板橋区で東武東上線の普通列車が脱線し、一部の区間で運転できない状態が続いておよそ18万人に影響が出ました。復旧作業は19日未明に終了し、東武鉄道は始発から平常どおり運行することを決めました。
18日正午すぎ、東京・板橋区の東武東上線で成増から池袋に向かう10両編成の上りの普通列車が5両目で脱線しました。この事故によるけが人はいませんでしたが、乗っていたおよそ400人は線路に降りて近くの中板橋駅まで歩いて移動したほか、一部の区間で運転できない状態が続いて、およそ18万人に影響が出ました。
東武鉄道によりますと、中板橋駅から50メートルほどの場所にあるポイントの手前のレールに車輪が乗り上げたような跡があり、ポイントの一部が損傷していたということです。また、脱線した車両の台車の一部に亀裂が見つかったほか、運転士が「駅を出たあと時速およそ30キロで走行していたが、加速が悪いと感じた」と話していて、会社ではこうした状況も含め脱線の原因を調べています。
復旧作業は19日未明に終了し、事故からおよそ15時間ぶりに車両が現場から移されました。
東武鉄道は始発から平常どおり運行することを決めました。
東武鉄道の都築豊鉄道事業本部長は18日夜、記者会見で「多くの皆様に心配と迷惑をかけ、深くおわび申し上げます」と謝罪しました。