三菱自動車 「パジェロ」など5車種で不正

三菱自動車 「パジェロ」など5車種で不正
k10010526361_201605190507_201605190508.mp4
三菱自動車工業が燃費のデータに不正に手を加えていた問題で、社内調査の結果、新たに「パジェロ」など5車種で、定められた走行試験を実施せず、別の車や過去のデータを流用したり机上で計算したりして検査機関に申請する不正を行っていたことが分かりました。
燃費不正を巡る問題を受け、三菱自動車は18日、国土交通省で記者会見を開き、社内調査の結果を明らかにしました。
その結果、新たに「パジェロ」や「RVR」「アウトランダー」「アウトランダーPHEV」「デリカD:5」の5車種で不正を行っていたことが分かりました。
具体的には、定められた走行試験を実施せず、別の車や過去の測定データを流用したり机上で計算したりして検査機関に申請していたということです。
三菱自動車では、いずれも正しい方法で行った走行試験で得た燃費との差は3%程度にとどまり、大きなかい離はなかったとしています。
また、スズキも18日、記者会見し、現在、販売している16車種の燃費のデータについて定められた走行試験を行わず、屋内で行った装置ごとの測定データを積み上げて申請する不正を行っていたことを明らかにしました。
しかし、正しい測定方法の燃費との差は誤差の範囲内だとして、いずれも燃費の値の修正は行わず生産と販売を続けるとしています。
国土交通省はスズキに対し、今月31日までにさらに詳しい調査結果を報告するよう求めています。