ママが見えないと号泣!生後7ヶ月、「後追い」が始まった
「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい」脳性マヒの康文さんが書いた希望の詩
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育休中の教員であり、自閉っ子の親である私が、ある日手にとった本。「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい」図書館の払い下げコーナーに置いてあったものです。昭和50年に、15歳という若さで亡くなった康文さん。40年以上の時を経てもなお、康文さんが私たちに語りかけてくるものとは何なのか。私にとってのそれは、「希望のメッセージ」であるのだというお話です。
図書館の払い下げコーナーで出逢った、一冊の本。
今4歳の長男は、2歳になったばかりの頃、「自閉症スペクトラム」(自閉スペクトラム症)と診断を受けました。はじめは「障害についての本なんて、読まなくてもいい。長男自身の成長を見守っていけばいいんだ」と思っていた私。
ところがその後、いろいろな思いを経て、「とにかく障害についての本、記事、講演会には片っ端から参加!」という、よくそこまで変われますね、という突っ走った段階へ突入することとなりました。
そんな時期に、図書館の払い下げコーナーで手に取った1冊が「お母さん、ぼくが生まれて ごめんなさい」という本でした。
この画像は復刻版のものです。
私がその時、手に取った本は今は絶版になってしまっています。なぜ復刻版の画像でご紹介したかというと、その時いただいてきたオリジナル版の本を、実は処分してしまったのです。
持ち帰ってすぐに、一気に読み終えたこの本。私が当時この本の印象として、鮮明に自分の中に残ったものは、康文さんやご家族の苦難、障害があるゆえに感じてこられた悲しみ、辛さと、世間や社会へのどうしようもない憤りでした。
そのため、本棚にこの本を置いておくのがしんどくなり、処分してしまったのです。
自分の意識が変われば、同じ本でも受け取るものが違うという事実。
そんな風にして一度は手放したのですが、今私の手元には、復刻版の「お母さん、ぼくが生まれて ごめんなさい」があります。
私は「あめのちはれ お兄ちゃんは自閉症」というブログをやっています。そこで、別の絵本を紹介する記事を書いていた時に、ふとこの本のことが思い出され、それがきっかけで再読することを決めました。
そのときに驚いたことは、まだ再読もしていないのに、すでにその本への印象が、自分の中で以前とずいぶんと変わっていたことです。なんでも自分を責めていたころから、ありのままの自分を受け止めようと意識が変化してきた私。そんな自分の中での変化が関係しているのかな、と思いました。
自分が変わったことで、私の意識の奥底に眠っていた、康文さんからのメッセージが目覚めたように感じました。
この詩は、この本の主人公、昭和35年に生まれ、昭和50年まで15歳の生涯を力強く生き抜いた、山田康文さんが書かれた詩です。この詩をブログでご紹介するにあたって、私はこんな感想を添えました。
「これは決して、悲しいお話、悲劇に涙する話ではなくて。障害を悲観したものでもなくてね。今より福祉サービスもほとんど何もないみたいな時代でも、重度の脳性麻痺をわずらった一人の少年が、自分の思いを力強く発信したという、希望の物語だと、彼の思いは時を越えて、今の時代を生きる、私たちに語りかけているのだと私は思っているのです。」
この私の感想に、読者の方から「パッと読むと悲劇なんですが、それを発信と捉える感性にビックリしたので…」という感想をいただきました。全く同感です。
自分が自分の感想に一番驚きました。それで、もう一度この本をじっくりと読み返し、自分が康文さんから受け取ったメッセージをしっかり見つめなおすことにしたのです。
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