女優や女性タレントが利用するフェイスブックなどに不正にアクセスし、写真などを見ていたとして、長崎県の会社員が警視庁に逮捕されました。
アクセスに必要なパスワードは名前や誕生日から推測していたということで、会社員のパソコンからは１０００人分のパスワードなどが見つかり、警視庁が捜査を進めています。

逮捕されたのは、長崎県大村市に住む会社員、金子大地容疑者（２９）です。
警視庁によりますと、金子容疑者は、おととしから去年にかけて、女優や女性タレントなどあわせて６人のパスワードなどを勝手に使って、フェイスブックや、「ｉＣｌｏｕｄ」と呼ばれる写真などを保存できるサービスに不正にアクセスした疑いが持たれています。
これまでの調べで、金子容疑者はフェイスブックなどに保存されていた写真などを勝手に閲覧していて、パソコンからはあわせて１０００人分のＩＤとパスワードを記したリストが見つかったということです。
警視庁によりますと、金子容疑者は容疑を認め、パスワードは誕生日や名前などから推測して割り出したということです。
警視庁は、ほかにも女性のＩＤなどを使って、不正なアクセスを繰り返していたとみて調べています。

独立行政法人「情報処理推進機構」の野澤裕一研究員は「パスワードは、名前や誕生日といった推測されやすい組み合わせは避け、複雑なものにした上で使い回さないことが大切だ。写真などをネット上に保管する場合は、不正アクセスを受けると外部に流出するリスクがあると理解して利用してほしい」と話しています。