読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

UNDERGROUND FLAVOR

ちょっとだけアンダーグラウンドなフレイバーをお届け


若さの終焉

アンダーグラウンド アンダーグラウンド-タトゥー
スポンサーリンク

念願のタトゥーを入れたことによって、後ろめたさがなくなった俺は無敵そのものだった 。

「俺はお前らと違うんだよ。一緒にするな。」

そんな気分だった。

実際のところ、タトゥーを入れたぐらいでそんな差は生まれない。当たり前だ。肌に絵を描いただけなんだから。笑

でも当時の俺は最強のアイテムを手に入れたかのように振舞っていた。

普段はかくしていたが、夜の街やクラブではこれみよがしに出していた。

世間ではタブー感や軽蔑差別そんな風に晒されるタトゥーだが、クラブという空間ではそれが一変する。それが最高に気持ちよかった。

今は色々な価値観があるのがわかるからそんな風に思わないが、当時は自分のその感覚に全く迷いがなかった。

「若さがなせる技だった」と、思い出すとちょっと笑えてくる。笑


自分で言うのもなんだが、女に関しちゃ高校時代から苦労したことがない。中学は苦労した。笑

いいな、と思ったらとりあえず手を出してきた。まさにやりたい放題。抱いた数?数えてないし思い出せないほどやった。

中でも印象に残ってる女の話をしよう。

その日は平日だったこともあり、クラブは空いていた。ソファに座ってボーッとしていると女が目の前で立ち止まり、テキーラを机の上に「ガンッ」と強めに置いた。そしてコチラをじっと見ている。

顔を見るとかなり可愛い。かなりだ。俺は平静を装って、躊躇うことなくテキーラを飲み干した。女は笑った。

それからカウンターに移動して色々な話をした。今思えばくだらない話だったと思う。

しばらくして二人でクラブを後にした。その先は言わなくてもわかるよね?最高の夜だった。

ちなみに後にも先にもそんな出来事はない。だからすごく印象に残っている。

これは「世の中にはイカした女がいるんだぜ?」ってお話。


ストリートファイト

僕にはやたらストリートファイトをしていた時期があった。理由は特にない。

目が合ったらふっかける。生意気な雰囲気を感じたらふっかける。そして時にはふっかけられたりもした。いつも仲間といたからクラブの外で大乱闘なんてのもあった。

でも夜の世界なんて狭い世界だから、終わってみたら誰かの知り合いとか友達とかそういう事も多かった。ぶっちゃけそれで助かった事もあったし、痛い目をみる事もあった。

今となってはどれもこれも「悪いことをした」と思えるのだが、当時は全く思わなかった。顔や服が血まみれになっていてもおかまいなし。そこに優しさはなく、いつも自分の安っぽいプライドの為に人を傷つけていた。

「なぜあんなひどいことができたのだろう…」

本気でそう思う。


ネタ

当時、俺の周りには普通にネタが溢れていた。ネタとは世間で言うドラッグだ。

草なんてタバコ並みに普通にあったし、紙にコカ、玉、ヘロインはなかったな。

売人の車からニコニコしながら出てくる奴、普通の飲み屋の個室でスニッフする奴。女と風呂入りながら玉食って最高だったって楽しそうにしやべる奴、紙食って窓から飛び降りようとする奴、色んな奴がいた。

そんな状況だとドラッグに対する感覚も普通じゃなくなる。

だからといって俺自身ドラッグに溺れることもなかったし、みんないたって普通に生活していた。

だから清原に対して擁護はしないけど、同情はする。環境が悪かったのだ。

いい機会だから言うけど、スティーブ・ジョブズが「最も大事だった経験の一つはLSDだった」って言ってるのとか「大麻から取れるオイルで病気が治る」って話とか、もっと話題になればいいのにとは思う。

もう少し突っ込もうか?モノによっては取り返しのつかないものもあるし、逆にいくらやっても平気なものもある。これが真実だ。

勘違いしないで欲しいのは、決してドラッグを勧めているわけではない。真実の話をしているだけだ。

そしてこれも貴重な経験の一つだったと思ってる。


若さの終焉

人は色々な失敗を繰り返し、時に傷つけ、傷つけられ、ちょっとづつ「人の気持ち」ってやつを理解するようになり、やがて本当の大人になっていく。

それは当然自分にも当てはまっていた。

ただ自分の場合それに加え、好き勝手やってきた「ツケ」を払わなければならなかった。

そのツケは今まで経験したことの無い「闇」を連れてきた。

目の前が真っ暗になり、生きる力を失った。生と死について考えた。

一瞬だけ死に傾いた瞬間があった。

でも踏みとどまった。

そこのラインで何故踏みとどまれたのかは分からないが、死に対する恐怖じゃなかったのは確か。

生に対する執着だったのかな。

それからは意識的に余分なものをそぎ落としていった。見栄やプライドといったどーでもいい類のものを。

そうすることで見えてきた世界は全く違うものだった。

もちろんタトゥーを含め、自分の過去に後悔なんかしちゃいない。逆にやりきった感があって爽快なくらいだ。「もう一回やるか?」って聞かれたらやるだろうな。 それ位楽しかった。

でもその先に待っていたのは闇だったっていうのは、きっとそういうことなんだろうなぁ。




あとがき

え〜、いかがだったでしょうか?物語調に数回に分けて書きたかったけど、そんな腕持ち合わせていませんでした!笑 今回で終わりです!

ブログを始めて、ネット上のやり取りとはいえ知り合い感覚な方が増えてきて、自己紹介的な事やらなきゃなって思ってたんでちょうど良かったです。

でも最後にこれだけは言っておきます。

今の僕は別人です。とても穏やかでクリーンなナイスガイです。変に勘ぐらずにこれからも仲良くしてくださいね!

では!