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「つるピカハゲ丸」作者、年収7000万から月収3万…借金1000万への転落人生語る
週刊ジョージア 2016年5月17日 7時00分 配信
「ハゲ丸」終了後に借金、離婚…
――約40年という長い漫画家生活で苦い経験といえば、なんでしょうか?それが…「コロコロコミック」での、「つるピカハゲ丸」連載終了からは、ずっと“苦い”状態なんです(笑)。
――というと?
「ハゲ丸」終了後はヒット作が出ず、家族の生活費やアシスタントの給料、仕事場の賃料などを払うために借金をしてしまい…。
今でも返済に追われる身なんですよ。
――そうなんですね…。金額はいくらくらい?
多い時で1000万円ですね。
だいぶ返済しましたが、今も300万ほど残っています。
カミさんは愛想を尽かして、子供を連れて出て行ってしまいました。
――えっ、離婚ということですか?
そうです。
「ハゲ丸」終了から5年くらいして、自宅を引っ越すことになったんですよ。
でも新作の準備で忙しい時期と重なったから、引っ越しの手伝いに行けなくて。
合鍵だけ欲しいとカミさんに頼んだら、「あなたの鍵は無い」と…。
「漫画と心中したいんでしょ?その望みをかなえてあげます」と言って…。
――ええっ!?
いやいや!そんな反応をされると、カミさんが悪人みたいなんでやめてください(笑)。
実際、感謝してるんですよ。
「ハゲ丸」連載時は忙しすぎて仕事場にこもりっきりで、めったに自宅に帰れず。
「ハゲ丸」終了後は収入が無くなり…。
そんな状況で、子供を3人も立派に育ててくれたんですから。
――なるほど…。
「漫画と心中したい」「漫画さえ描ければいい」というのは、本当にオレの口癖で。
オレはそれでいいんです。でも、家族に付き合ってもらうワケにはいきませんから。
年収7000万!意識不明になるまで描き続けた絶頂期
――そこまでの“思い”が…。家に帰れないほど忙しかったという時期は、どのような生活だったんでしょうか?31、32歳ごろが忙しさのピークで。
「コロコロ」をふくめ、11誌で「ハゲ丸」を連載してたんですよ。
例えば小学館の学年誌(「小学一年生」~「小学六年生」)には、すべて「ハゲ丸」が載っていましたね。
当時はぶっ続けで48時間描いて意識がなくなって…、起きたらまた48時間描いての繰り返し。
そんな状態が2年くらい続きました。
――とんでもない生活です…。
各雑誌の編集者から、ひっきりなしに催促の電話が来ますからね。「早く原稿ください」って。
一度、「オレはお前らのロボットじゃねぇっ!!」と叫びながら、壁に近くにあった物を投げつけたことがあります。
でも、それは電話を切った後のことで、しかも投げつけたのが“丸めたティッシュ”だったんです(笑)。
壁に“ポフッ”って当たって。
「あー、スッキリした!」と言ったら、一緒にいたアシスタントから「先生らしいですね」と (笑)。
――(笑)。
「ハゲ丸」は4コマギャグなので、ネタを考えるのも大変なんですよ。
風呂に入ってるときも、ずっとネタを考えて。思い付いたら、体もふかずビショビショのまま机に向かったりしてましたね。
――そもそもギャグの中心となっているハゲ丸の「セコい」というキャラは、どうやって思い付いたんですか?
最初からねらったワケじゃなくて、「セコい」というのは、たくさんある笑いの一つだったんですよ。
連載初期は色々な笑いを入れてたんです。教室のドアを開けたら、ハゲ丸がうんちしてるとかね(笑)。
でも、読者に「ハゲ丸の中でどの4コマが面白い?」というアンケートをとったら、「セコい」ネタに人気が集中して。
レストランで出てくる飲み水は無料だから、その水で洗濯して家の水道代を節約するとか(笑)。それで「もうけたぜ~!」と。
―― (笑)。どんどんセコいネタが多くなり、「つるセコ」という言葉もできて大人気キャラになったんですね。
当時は単行本もたくさん増刷がかかってましたね。
「小学館漫画賞」をいただいたり、アニメ化されたり…。
まぁただ、スゲー楽しかったというより、忙しくて疲れてましたけど(笑)。
――とはいえ、収入はすごかったのでは?
多い時で年収にして7000万ほどです。バブル期だったから、投資の話もたくさん持ちかけれましたね。
興味がないから手を出さなかったんですが…。もし買っていたら、今ごろ首をくくってました(笑)。
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のむらしんぼ●1955年生まれ、北海道出身。「つるピカハゲ丸」の大ヒットで人気漫画家に。「コロコロアニキ」で連載中の「コロコロ創刊伝説」(小学館)第1巻が好評発売中!
取材/野村博史(DUAL CRUSE) 撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)
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