無神経な文章
自分が笑ってはいけない
なんとかおもしろく書こうとする気持ちがそのまま表面に出てしまって,結果は読む側にとって はちっとも面白くないものになってしまった. なぜおもしろくないのだろうか.
落語の場合,それは「おかしい」場面,つまり聞き手が笑う場面であればあるほど,落語家は 真剣に,まじめ顔で演ずるという事だ.観客が笑いころげるような舞台では,落語家は表情の どんな細微な部分においても,絶対に笑ってはならない.
- 作者: 本多勝一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 1982/01/14
- メディア: 文庫
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