行ってきましたらーめん大!
はてなブログ界では1,2を争うおもしろブログと名高いこちらのブログで毎日のようにラーメン記事がアップされているのを見るにつけ、ガッツリラーメンを欲する気持ちが抑えきれず「らーめん大」中野/新井薬師前店に行ってきた。
「らーめん大」はいわゆる「二郎インスパイア系」といわれるお店(と思われる)。ぼくはジロリアンではない。「増し増し」の呪文が用いられるお店に足を運んだのは今回が初めてだ。そのため、この記事には一般人が二郎系のお店に行くとどのような経験をするかは書かれているが、ジロリアンが求めるような他の二郎系店との比較といった濃い内容は載っていないので予めご了承いただきたい。
「堀切系」
「堀切」と大きくスタンプがおされているが、これはらーめん大が「堀切系」と呼ばれていることに由縁するようだ。らーめん大の生みの親・清水照久さんは堀切かららーめん大を始めて大きくし、17店舗まで拡大したそう。
らーめん680円
圧倒的に安い。増税後とは思えない安さ。野菜増しは無料なので、680円あればまず間違いなくお腹いっぱいになれると思っていい。
写真を撮り忘れたが、食券制になっており、食券を買うときには「らーめん(小)(200g)」を買うのが正しいよう。200gなので標準程度の量が出てくる。二郎といえば店主が神で客は振る舞いに気を遣うというイメージがあったのだが、らーめん大中野店の店主はとても優しく親しみやすく、食券機を前にまごついていた素人のぼくにも優しく声をかけてくれた。
この言葉はらーめん大の生みの親・清水照久さんが3回二郎に通ってハマった経験から来ているらしい。3回通ってる時点で既に十分ハマっているのではないかという気はするが…。そんなに大事なはずの、全店舗に掲示している名言をラミネーターで貼っているというチープ感も間違いなく魅力の一つといえる。
着席すると、まずはアブラの量を聞かれる。このとき聞かれているのは「油」ではなく「脂」の量のようで、ここで「少なめ」を選ぶと、スープに入る背脂(白い雪のようなまろやかなやつ)の量が少なくなる。
野菜「増し」?「増し増し」?
ラーメンが出てくるときに、野菜・ニンニク量を選べる。何も言わなければニンニクは無しになる。全マシニキさんは「二郎には絶対ニンニクを入れるべし」とおっしゃるが、ぼくは明日の仕事が気になってニンニクは無しにした。いつかニンニク入りにも挑戦したい。
遠目にはかき氷にしか見えない風貌の「増し増し」。成人男性の平均程度の胃袋をもつぼくは「増し」を選択。所詮もやし、いくら食べてもお腹は膨れないだろう-その予測が甘かったと知るのは、この10分後のことである。
らーめん(小)野菜増し
メニュー写真のとおりなんだけど、実際に目の前にするととにかくデカい。ここにきて「増し」にしたことをやや後悔。これより大きい「増し増し」はいったいなんなんだ。ちゃんと盛れるのか?
チャーシューの存在感ともやしの量で噂に聞く二郎をちょっと実感…!といっても、チャーシューはそこまで並外れて大きいというほどでもない。とにかくもやしが多い。ちなみにおっちゃんは、4kg入のもやし袋からもやしを鍋に突っ込んで茹でまくっていた。
らーめん(小)野菜多め
こちらは妻がオーダーした野菜多め。十分多い。
卓上のカレー粉。なぜ君はそこに鎮座しているのか。二郎系のお店はどこでもカレー粉を置いているんですか?でも確かに、もやしに味がついていないので、もやし用にちょうど良いかもしれない。ぼくはこしょう派なので使わなかった。惜しいことをした。
麺が太い
うどんか、いや、小麦粉をそのままギュッとしたのかというくらい弾力のある太麺。この密度のおかげで、もやしを攻略する間に麺が伸びないようになっているらしい。よく考えられているのかなんなのか、なんとも言えない独自の世界がここには広がっているようだ…。麺にたどり着くまでに割りとお腹いっぱいになってしまい、麺は結構苦しかった。ジロリアンはこの前の段階くらいで「天地返し」という麺と野菜の上下反転をする技を使うことにより、野菜に味を染み込ませつつ麺の伸びを防ぐらしい。やっぱり奥が深そう。
背脂濃厚なスープ
この白いのが全部背脂!このスープのまろやかな味わいが他の一般的なラーメンとの大きな違いかな、という気がした。ここにたどり着く頃には胃と食道の境目がよく分からなくなるくらいお腹がいっぱいだったので、スープは少し味わうくらいで完飲できず。
やはり一般人は野菜普通~多めくらいが限界なのではないか、という気がする。
「らーめん大」、そのポテンシャルを引き出せたとは言いがたいが、そんな僕にも奥深さとアドベンチャー感を垣間見せてくれた。お客さんはみんな常連っぽかったので、やはり惹きつける魔力があるに違いない。がっつりラーメンが食べたくなったときに再訪しようと思う。