アニメ映画「秒速5センチメートル」が気になりすぎて、小説も読んでみた。
映画の監督が小説化したもの。
映画にすごく忠実だけど、より詳しく書いてあって結構な謎が解けた。
3部からなるストーリーなのだけど、映画では3部が短くてストーリーがよく分からなかった。
しかし小説では詳しく書かれていて、自分が全く誤解していたことが判明。
誤解したままでも十分面白かったのだけど、話が分かってかなりスッキリした。
以下ネタバレをちょっと含む。
時系列の誤解
まず時系列を誤解していた。
映画では最後のほうから最初を振り返って、また最後に戻る、みたいな時系列。
分かってから見ると、桜やクリスマスのイルミネーションなどの小物などでそれが表現はされている。
でも 読解力がない私には分からなかった。
その時系列の誤解のせいで、希望がない結末だと感じていた。
しかし小説では誤解はなく、いろいろ乗り越えての結末なんだな〜と希望が持てて救われた。
ストーリー補足
そして、映画にはなかったストーリーの細部が追加されていて泣けるところがあった。
「そうだったんだ!あの登場人物、よくがんばったね。」って。
小説を読んで一番よかったと思ったことの1つ。
映画ではそこまでは描かれてなかった。
最も気になるキャラへの誤解
私が最も気になる登場人物は、水野さん。
大人になった貴樹の彼女。
映画ではほんの短いシーン2つにしか出てこず、「え、誰、誰??」という感じだった。
貴樹に電話でさんざん居留守を使われたあげく、メールで別れを告げる状態に追い込まれるすっごく地味で救いがない女性、という印象。
映画だけを見ると、貴樹は居留守で自然消滅を狙っていたくせに、実際別れ話のメールが来ると荒れて夜の街で飲んだくれるひどい男に見えた。
でも小説を読むと、水野さんはもっとしっかりしてて自分の意思で前に進もうとしている人であることが分かって救われた。
それが分かっただけでも小説を読んでよかった。
この後、漫画版を読むとこの人はまた別のキャラに見えて来るんだけど・・・
私は小説の水野さんが一番好き。
まとめ
映画が好きな人に、この小説はすごく楽しめる。
小説を読むとまた映画が見たくなる。
「こういうことだったのか!」という発見がある。
こんなに何回も観られる映画もそうそうない。
そして次は漫画を読むのだ。
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