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 イラクの首都バグダッドで17日、市民を標的にした連続テロとみられる爆発があり、少なくとも72人が死亡した。バグダッドでは前週にも約100人が死亡する連続テロが起きており、治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いている。

 衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、爆発は17日夕方までに4カ所で起きた。このうちバグダッド北部シャアブ地区の市場では、自爆ベルトによる爆発で38人が死亡。治安当局は、女の実行犯がかかわったと地元メディアに説明している。過激派組織「イスラム国」(IS)は「イスラム教シーア派の民兵を狙った」とする犯行声明をインターネットで公開した。

 バグダッドでは11日にも3カ所で自動車爆弾などを使った連続テロがあり、約100人が死亡。ISが犯行を主張した。イラクでは4月末にデモ隊が国会を一時占拠するなど混乱が続き、アバディ政権への批判も強まっている。(ドバイ=渡辺淳基)

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