先日、PS4のアーケードアーカイブスで「グラディウスII ゴーファーの野望」が配信されたので買った。
気のせいかもしれないと思ったけど気のせいじゃなかった事を言うと、新しいハードでグラディウスが出るたびに買っている。これはもうファンというかオタクの悲しい性Sa・Gaである。
今回のグラディウスIIはかなり忠実な移植だ。現時点で最高の移植度と言っていい。聞いたところによると、最終面の脱出シークエンスのところの壁の出現位置と色がちょっとおかしいだけで、他は完璧な出来らしい。
らしいっていってるのは、自分はそこまでたどり着けていないからだ。そんなにやりこんでいないというのもあるが、5面で死んでしまい先に進めない。ついてにいうと、3面で死ぬと復活すら出来ない。
下手になっているのだ。
最近のシューティングゲームは、緊急回避やそれに似たシステムを搭載しているものが多いが、グラディウスは違う。ゲームシステム上そういうギミックがないので、完全覚えゲーである。
敵の配置を覚え、地形を覚え、全てのパターンを覚えたものがクリアすることを許される。しかも、ほぼ1機ゲーだ。死んだら全てのパワーアップを失い、スッピンの状態からの復活を余儀なくされる。パターンを知らないものは死あるのみだ。
アーケードアーカイブスのグラディウスIIにはこだわり設定というものがある。
グラディウスIIには基盤の種類によって大きく3つのバージョンに分かれるが、それら全てのバージョンを収録している。さらに、海外版のバルカンベンチャーも収録。そして、一部バグで起きていた現象も再現することが出来、オンオフを選べる。
たとえば「リップル唸り」だ。ある特定の状況下でリップルレーザーを発射すると「ほわんほわん」とリップルの音が重なりあうのか響きあうのか唸るような音が聞こえることがあるが、これを再現するか否かのオプションを選べるのだ。なんというこだわり。
だが、いかんせん齢40を迎えた老シューターである。そんな再現を楽しんでいる余裕もなく、3面の結晶ラッシュに撃ち負け、4面の弾幕に断末魔を上げ、5面のイオンリングに圧殺されているのだ。時にはジャンピングモアイに踏まれてすらいる。
一応むかしの記憶があるので、どこでどんな攻撃が来るかは覚えてはいる。だが、わかっていてももはや避けられないのだ。自分の思考に指がついていかない。「あ、死にそう」と思った次の瞬間には死んでいるのだ。
反射神経は確実に落ちている。それと、現代の当たり判定の小さいシューティングゲームに慣れすぎている気がする。この時代のゲームは見た目通りか、あるいは見た目以上の当たり判定のゲームが多かった。中華大仙なんていまやったらマジでどうにかなってしまうだろう。
グラディウスシリーズも当たり判定については見た目より大きい。とくに上下方向の当たり判定は厳しい。多分判定範囲が四角形になっているからだろう。ビックバイパーは、コクピットの上あたりの何もない空間も当たり判定に含まれているのだ。
いまではコクピット部分1ドットだけが当たり判定などというゲームも当たり前なので、その気分でやっていると避けたつもりが避けられないということも起こりうる。弾幕を抜けるなんてやろうものなら次の瞬間死んでいる。
昔の避け方を思い出しているつもりなのだが、どうも同じ動きが出来ない。YouTubeなどで上手い人のプレイを見ても同じ動きが出来ない。そもそもアナログスティックで細かい動きが出来ない。やはり下手になっている。
それでも、やるのはやめられない。どうしてもあのゲーセンにおいてあったグラディウスIIが家で出来るというだけで買ってしまうのだ、いつも。しかも今回はほぼ完璧な出来である。それがたったの823円で買えるのだ。買わない理由がない。
GW中は色々と予定が立て込んでいるが、空き時間に少しでも練習して、せめて高速ステージまでは行けるようになりたい。中学生の時の最高記録がそこだったからだ。そして、とりあえず目指すは1周クリアだ。大学時代の最高記録である。ただ、あれはデラックスパック版だったが。
というわけで、今年のGWは、家族との触れ合いをしつつ、自分の加齢との戦いを強いられる羽目になった。いや、自ら選んだ道だ。加齢ヘタレシューターとして。
今週のお題「ゴールデンウィーク2016」