米・アトランタ交響楽団のコントラバス奏者、ジェーン・リトルが15日、この世を去った。87歳だった。
彼女は世界で最も長いキャリアを持つオーケストラ団員だった。第二次大戦中の1945年2月、16歳でアトランタ交響楽団の前身にあたるアトランタ・ユースオーケストラに創立メンバーとして加入。その後、約71年に渡って同楽団に在籍した。今年2月には一つの楽団における世界最長キャリアを持つオーケストラ団員として、ギネス世界記録に認定されている。
15日の演目は「ブロードウェイの黄金時代」。アンコールの最後の曲「ショウほど素敵な商売はない」の演奏中に悲劇は起こった。リトルが昏倒したのだ。
「プログラムの最後の最後、本当にラストの瞬間でした」と隣でコントラバスを弾いていたマイケル・クルトは振り返る。
「彼女のコントラバスが私の楽器にぶつかったと思ったら、彼女が床に倒れてしまったんです。すぐさま楽器を置いて、彼女を舞台裏へ運びました」
リトルは病院へ搬送されたが、死亡が確認された。
アトランタ交響楽団は、Facebookのカバー写真をステージに向かうリトルの後ろ姿をとらえた写真に変更。「71年間、彼女を家族の一員として擁することができて本当に幸せでした。彼女の情熱、バイタリティ、精神と驚くべき才能を恋しく思います。人生とキャリアのまさに最後の瞬間まで、愛すること(演奏)に身を捧げることができたジェーンも幸せだったのではないでしょうか」と追悼文を掲載している。
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