現在住む場所で投票するためには公示日前日の3カ月前までに住民票を移し、選挙名簿に登録される必要がある。ただ親元を離れても実家に残したままの学生が多く、選管が注意喚起している。
明るい選挙推進協会が昨年6月に行った調査では、実家を離れた大学生と大学院生390人の6割超が現住所に住民票を移していなかった。総務省は今年3月、手続きの必要性を訴えるチラシを約120万枚作成。都道府県選管に配布を求めるとともに、文部科学省を通じて大学や専門学校にも周知を求めた。
今年1月の公職選挙法改正で、今回の参院選からは選挙直前に転居しても旧住所で投票ができるようになった。直前に住民票を移動しても、実家のある選挙区で一票を投じることができる。総務省の担当者は「初めての一票を大切にしてほしい」と呼びかけている。