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 ディーゼル車の排ガス規制逃れが発覚した独フォルクスワーゲン(VW)日本法人は17日、信頼を取り戻す一環として、主力3車種の価格を引き下げて売り出した。より多くのお客と接点を増やすためとするが、事実上の「おわびセール」と言えそうだ。

 新たな価格設定をしたのは、小型車「ポロ」(消費税込み199万9千円から)、ハッチバック車「ゴルフ」(249万9千円から)、ステーションワゴン「ゴルフ ヴァリアント」(294万9千円から)。ポロは価格改定前は228万4千円が最も安かった。

 排ガス不正の発覚後、VWは昨年10月の日本での新車販売が前年同月よりほぼ半減。2015年度は輸入車販売首位の座を16年ぶりに独メルセデス・ベンツに奪われた。VW日本法人のティル・シェア社長は、「まずは顧客の満足度の向上が先決。それ以外のことは先の話だ」と述べた。