先日、僕が仲良くさせてもらっているタトゥーアーティストさんのスタジオに遊びに行ってきた。
そのアーティストさん(Aさん)とは、僕が二十歳の時にファーストタトゥーを入れてもらった時からの付き合いになる。あれからもう十数年、あっという間だった。
近況
この十数年の間に色々な変化があった。
僕は家庭を持ち子供を授かり、9月には2人目の子供も生まれる。
一方Aさんのほうは、現在のタトゥーを取り巻く状況に翻弄されることなく、拠点を海外に移すべく色々頑張ってるようだ。
僕の人生も色々あったので、途中会わなくなった時期もあったのだが、またこうやって遊べるようになったのは嬉しい限りだ。
昔を思い出しいい気分なんで、今日から何回かに分けて、僕がタトゥーと共に過ごした若い頃の話を書いていこうと思う。
HIPHOP LIFE
僕は二十歳でファーストタトゥーを入れた。きっかけは当時大好きだったHIPHOPアーティスト達の影響だ。
その頃の自分は、生活の全てがHIPHOP。イベントを主催し、DJをやり、マイクを握り、週末平日問わずクラブで朝まで遊ぶという生活をしていた。
しばらくそんな生活をしていると、不思議と自分がHIPHOPそのものになったという気分になってくる。自分が日本人であるということは全く関係なくなり、全ての感覚が本場アメリカのそれに近くなっていった。その中にタトゥーも入っていた。
HIPHOPに染まれば染まるほど、タトゥーを入れたいという欲求は強くなっていき、その感情が誰も止めれないほどに膨れ上がった時、僕はタトゥースタジオのドアを叩いていた。
Traveling to Texas? Visit one of the following tattoo artists – LaRecerca
タトゥースタジオの壁はフラッシュ*1で埋め尽くされており、それが醸しだす雰囲気は非日常そのものだった。今までとは全く違う世界の入り口に立っている、そんな気分にさせられた。
ファーストタトゥー
ファーストタトゥーは思い入れのある「言葉」にした。ラッパーが入れるタトゥーといえば、言葉だ。
デザインを決め、彫る位置を決め、Aさんがマシーンをセットし終わると音が聞こえてきた。
「ジッ、ジッ、ジーーーーーー」
(もう後戻りはできないな)
そう心の中で思ったのを覚えている。
筋彫りにボカシを入れただけだったこともあり、1時間ほどで終わった。思ったほど痛みはなく、
(こんなもんか…)
というのが正直な感想だった。
「タトゥーを入れたって人間変わらない」という人もいるが、それは間違ってると思う。多分入れたことのない人の言葉だろう。
入れた直後は、今までの自分からバージョンアップした気分で満たされていた。所詮外見の話だが、当時の僕は「特別な何か」を手に入れたような気がしていた。
いや、実際に手に入れてたんだな。
タトゥーを入れたことによって、僕が望む世界で貴重な経験ができた。仲間が増えた。中途半端な連中と一線を画すことができた。それは事実だ。
そして「ファーストタトゥー」以降も、僕はタトゥーを入れ続けた。より深い場所に到達するために…。
続く…
*1:TATTOOのデザインの見本みたいなもの