Blockchainがセミ・トラストレスな高速決済ネットワーク「Thunder」をαリリース
この記事の読了時間: 約2分30秒ビットコインウォレットなどを提供するBlockchainが、ライトニングネットワーク(LN)の簡易実装である支払いチャネル「サンダーネットワーク(Thunder Network; TN)」のαバージョンをリリースした。ブロックサイズを引き上げず、ビットコインの取引(トランザクション)をほぼ瞬時かつ、安価に送ることができるソリューションだ。コードはオープンソースであり、ユーザーはThunderWalletと呼ばれる専用のウォレットをダウンロードし、実際に高速な取引を体験することができる。
サンダーネットワークは、2015年8月にBlockchainの開発者であるMats Jerrasch氏によって公開された支払いチャネルの実装で、ライトニングネットワーク(LN)が元になっている。LNと同様に、サンダーネットワークはブロックチェーンを使わず、P2Pのネットワークを経由して取引を行う。ビットコインのブロックチェーンはビットコインの取引を確定(セトルメント)させるために利用され、複数のノードを経由するメッシュネットワークのように、信頼を前提としない取引を高速に行うことができる。
LNとサンダーネットワークの違いは、ノードに対する信頼の有無だ。LNが数千のランダムなノードによって構成されており、プロトコルレベルでの強制力を持つのに対して、サンダーネットワークには取引の確定に対する強制力はなく、例えばBlockchainが立ち上げたノードなど、信頼のおけるノードを経由して利用することを推奨している。
一方で、サンダーネットワークのスペックは控えめに言ってもかなり高性能だ。Blockchainによれば、数千のノードでネットワークを形成すれば、現在のビットコインのブロックチェーンで可能な取引上限(4tx/s)の25,000倍、ビザと同等の100,000tx/sを処理可能であるという。また、サンダーネットワークにおいては、暗号化されたオニオンルーティング処理が行われる上、10のランダムなノードを経由するため、取引を行なった人物のプライバシーも守られる。通常の取引に比べると、遥かに安い手数料でビットコインを送ることができる。
Blockchainによれば、サンダーネットワークを実際に利用するためには、OP_CSVとSegWitがビットコインコアに実装される必要があるとのこと。しかしながら、ビットコインをスケールさせるためのひとつのソリューションとして、Blockchainの今回のリリースは重要な意義を持つものだと言えよう。
www.blockchain.com/thunder
Announcing the Thunder Network Alpha Release
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ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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