清原被告、初公判証言台「勝負の3打席」…完全シミュレート
覚醒剤取締法違反(使用、所持など)に問われた元プロ野球選手の清原和博被告(48)の初公判が17日午後1時30分から、東京地裁(吉戒純一裁判官)425号法廷で開かれる。スポーツ報知では清原被告の初公判の流れを完全シミュレート。証言台に立つのは3回とみられ、最大の注目は弁護人、検察官の被告人質問。いつから、どうして覚醒剤に手を出したかという疑問に、どう答えるのか。裁判は即日結審となる見込みで、早ければ30日にも判決が出る。
2月4日の送検以来、103日ぶりに公の場に姿を見せる清原被告。法廷の証言台に立ち、自ら犯した罪について初めて口を開く。
清原被告が証言する機会は、罪状認否などについて聞かれる冒頭手続きをはじめ3回程度。中でも注目は、弁護人、検察官から事件の核心を追及される被告人質問だ。薬物問題に詳しい小森榮弁護士によると、被告人質問は15分ほど行われる。「どうして覚醒剤に手を染めたのか」「いつから購入しているか」などと問われることになりそうだ。
直前に行われる検察側の証拠調べでは、所持していた覚醒剤そのものが提示される可能性もある。被告として初めて立つ証言台で動揺せず、覚醒剤を始めた時期や動機をどこまで明かすのか、取り沙汰されている暴力団関係者とのつながりについて言及するのかなどが焦点となる。
清原被告の減刑を求めるために、弁護側の情状証人として、元プロ野球選手で野球評論家の佐々木主浩氏(48)が出廷する。同学年で東北高(宮城)時代に甲子園で出会い、「親友でライバル」と呼んだ。プロ入り後も友情は変わらず、05年に引退を決めた佐々木氏は、最後の打者に清原被告を指名し空振り三振を奪い、号泣しながら抱き合った。
選手時代に大魔神と呼ばれ多くの打者に恐れられた名ストッパーの出番は、最終局面ではなく、公判の中盤。小森氏は「年齢は同じですが、佐々木さんは兄貴的存在。証人としてベスト」と評価し、「被告の良いところばかりではなく、心の弱さなどを訴えるのではないか」と推測。検察側から「今後どのように支援していくのか」など厳しい質問が飛んだ場合、どうピンチを乗り切るか、手腕が試される。
初公判は約1時間で終わり、即日結審となる見込み。判決は早ければ30日に出る。小森氏は量刑について、「初犯だが、所持・使用のほかに『譲り受け』も付くので懲役2年、執行猶予は3年程度では」と話した。
清原被告の裁判が行われる425号法廷の一般傍聴席数は20席程度で、“プレミアチケット”となるのは必至だ。東京地裁の傍聴希望者の最多記録は、オウム真理教の松本智津夫死刑囚(61)=教祖名・麻原彰晃=の初公判が開かれた1996年4月24日の1万2292人。最高倍率は2009年に覚醒剤取締法違反で逮捕された女優・酒井法子(45)の約330倍(6615人)。今回はこれを上回る可能性も考えられる。
公判の最後に行われる被告の意見陳述。酒井は「介護の勉強を前向きにしたい」、14年に覚醒剤取締法違反で逮捕された歌手・ASKA(58)は「この恐ろしい覚醒剤をやめたい」などと反省の弁を述べてきた。清原被告も同様に、更生を誓うとみられる。かつての天才打者は、裁判官の心を打ち抜くホームラン級の言葉を放つことができるだろうか。