日産自動車は17日、韓国環境省が同社の多目的スポーツ車(SUV)で排ガス不正があったと発表したことに対し「韓国環境省の主張は誤りだ」とするコメントを発表した。「日産は事業を展開するすべての市場で法令を順守し、規則に適合していることを明言する」と強調した。
日産が16日に出したコメントでは「いかなる不正も行っていない」などの表現にとどめていたが、今回、韓国当局の判断を「誤り」と断言した。
韓国環境省は16日、日産が韓国で販売するSUV「キャシュカイ」でエンジンの制御システムを意図的に設定して排ガスを不正に制御していたと発表した。韓国で販売した814台のリコール(回収・無償修理)のほか、課徴金の納付などを命じる方針という。
日産はこれに対し、「韓国当局の発表内容に失望しており、不正が行われたという内容を否定する」と強く反論した。指摘された車両の制御システムが適法であったことを当局に主張していく考えだ。