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【衆院予算委】
民進党、審議より政権批判 参院選にらみ経済、保育などで追及 安倍首相も憤慨
首相は26、27両日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、世界経済を下支えする財政出動の必要性を訴える構え。岡田氏にはそれを前に「アベノミクスは失敗」と国民に印象づける狙いがある。
岡田氏の質問に対し、首相は「3年半で110万人の雇用をつくった。民主党政権はマイナス10万人だ。良くなった数値を聞くのは不愉快かもしれないが」と、民主党政権時代を持ち出して皮肉った。
「男尊女卑政権」
続いて質問に立った山尾氏は、民進党などが提出した保育士の処遇改善法案などが審議入りしていないことについて「逃げるな」と迫った。「保育園ブログ」で脚光を浴びた経験から、得意分野で政権を追及した形だ。しかし、首相は「議会運営を勉強した方がいい。国会の議論は委員会で決める」と取り合わず、保育士については「全産業の女性労働者との差を踏まえ、賃金差がなくなるよう処遇改善をする」と述べた。
この答弁に、山尾氏は賃金は男女合わせた平均を目指すよう求め、首相の姿勢を「女性活躍政権ではなく、男尊女卑政権だ」と決めつけた。これには首相も「誹謗(ひぼう)中傷だ。議論をすり替えている。だから議論が軽薄になる」と声を荒らげ、民主党政権時代より積極的に取り組んでいることを強調した。
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