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粒子状物質注意報が発令された4月8日午前、ヘリコプターから見下ろしたソウル市内の様子。粒子状物質と霧によって視野が霞んでいる。(写真=中央フォト) |
米イェール大学とコロンビア大学の共同研究陣が発表した「環境成果指数(EPI・Environmental Performance Index)2016」によると、韓国は大気質部門で100点満点の45.51点で173位に上がった。
特に微小粒子状物質(PM2.5)露出程度は33.46点で174位、二酸化窒素(NO2)露出程度は0点で、ベルギーとオランダとともに180位で最下位だった。
EPIは環境、気候変動、保健、農業、漁業、海洋分野など20余りの項目の国別持続可能性を評価する指標で2年に1回ずつ発表される。2016年の発表で韓国は大気質のほかに気候とエネルギー、山林資源など他の指数も全般的に後退した。20余りの項目をすべて合算した総合点数では70.61点となり南アフリカの次に高い80位になった。韓国が属する80位圏にはアフリカと南米の国が多く入った。
韓国は2012年と2014年の過去2回の評価で43位と中上位圏を維持したが、2年で順位が大幅に下落した。専門家らは炭素低減と環境改善努力を怠った結果だと指摘している。実際に韓国は温室効果ガス排出の主犯である石炭発電が全電力生産の40%以上(2015年基準)を担っており、二酸化炭素排出量はますます増えている。
世界で環境成果が最も優秀な国はフィンランドとなった。アイスランドとスウェーデン、デンマーク、スロベニアなど北欧諸国が後に続いた。アジアではシンガポールが16位で順位が最も高かった。
エネルギー業界関係者は「大気質は国民の健康と直結するため石炭に代わる再生可能エネルギー拡大など国レベルの努力と対応が必要だ」と話している。