そして「元々、そんな快活な人ではない」と分析された彼が、物語の主人公として行動を起こす理由を「全部つむぎなんですよね」と話す中村さん。公平の愛娘であり、食べることが大好きな、のびのびと成長する元気な女の子、それがつむぎだ。演じるのは、現在小学生にして4歳の頃より子役として活躍し、ドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」などにも出演した遠藤璃菜。「つむぎちゃんは、凄く元気な女の子で、食いしん坊な子で、お母さんが亡くなってからお父さんに少し気を使っている子です。(似ているところは)美味しいものが好きなところで、食いしん坊なところです」。少し照れながら、でも一所懸命にこちらの質問に答える姿がとても印象的な彼女。中村さんは、“つむぎはこの物語を動かしていく重要なキャラクター”と評し、故に「彼女にも求められているもの=“ハードル”を、僕は『そこまで求めちゃうんだ』と感じた。無茶言ってんな、って」。そして「遠藤さんが、あれやこれや大人から言われ、乗り越えていくさまっていうのは、見ていて涙を禁じ得ないですよね」と遠藤さんに温かい眼差しを向ける。