1990年代後半から、政府支出を削減することが「改革」であるという空気が日本を覆っています。それを反映して、公共投資はピークの半分に削減され、諸分野への支出も抑制・削減が続いています。*1
人件費を削減するため、 公務員の非正規化も進んでいます。
一方、企業は2000年代に入ってから利益の伸びが突出しています。*2
人件費の低迷は設備投資以上です。
人件費と設備投資を抑制して膨らんだ利益は、主に内部留保となっています(→自己資本比率上昇)。
日本銀行の「資金循環」によると、非金融民間法人企業は株式等を除くと金融資産が負債を上回っています。
この企業の行動は、政府が財政健全化のためと称して公共投資と公務員人件費を削減することと同じです。企業と政府が揃って帳簿上の数字を良くするために、リアルな経済活動につながる支出を抑制・削減すれば、所得も増えず、経済成長が止まるのは火を見るよりも明らかです。人件費と投資の抑制・削減が続けば、経済の好循環が止まるため、国民の生活水準は徐々に低下していきます。
日本のエリートは国民の「即身仏」化を企んでいるのでしょうか。
It involves refusing food and water while meditating to achieve 'Buddhahood', then the resulting corpse does not decay but mummifies naturally.
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