Inc.：マルチタスクは仕事の能率はおろか、脳の活動を低下させるという情報をどこかで耳にしたことがあるかもしれません。そうは言っても、気が付くとマルチタスクをしているのが多くの人の現状ではないでしょうか。テレビ、メール、スマホの通知など、現代人には抗しがたい誘惑がたくさんあるものです。

では、マルチタスクになってしまったとき、リカバーする方法はあるのでしょうか。いろいろな思考が頭の中をぐるぐる回っている状態から、集中力を取り戻すには？

最新の研究により、想像よりもずっとシンプルな方法で、集中力を回復できることがわかりました。

深呼吸するだけ

米ウィスコンシン州マディソンにあるウィスコンシン大学の研究チームは、このような実験をしました。参加者を2つのグループにわけます。グループAは、ウェブを閲覧したのち、集中力を測定するテストを受けます。グループBは、呼吸を数えるエクササイズを実施したのち、同じテストを受けました。

その結果、もともと重度のマルチタスカーは、そうでない人よりも成績が悪かったのはもちろんですが、そんな人でも、呼吸エクササイズをすると集中力が驚くほど回復したそうです。

同大学で心理学を研究するC. Shawn Green教授は「（少なくとも短期的には）重度のマルチタスカーがより集中した状態を得ることができる」とコメントしています。そのために必要なことは、あなたの肺と、世界でもっともシンプルなマインドフルネスのエクササイズだけなのです。

あなたのマルチタスクの重症度は？

自分が重度のマルチタスカーであることを知るにはどうしたらいいのでしょう。集中力に関するあなたの問題は、軽度なのか、それとも深刻なパフォーマンスロスになっているのでしょうか。Twitterを積極的に見ているときや同僚とチャットをしているときはいいとして、それ以外のときにも何かが気になって、集中力が低下しているかどうかを知るには、下記のような状態になっていないかを確認してください。

ポケットに入れた携帯電話が、実際は鳴っていないのに鳴っている（またはバイブが振動している）ように感じる人が増えています。これは、ほかのことをしていても、脚の監視に集中力が取られていることを意味します。

身に覚えがあるなら（正直、筆者はしょっちゅうあります）、仕事のルーチンとして、呼吸エクササイズを導入したほうがいいかもしれません。特に、集中力を要するタスクには効果を発揮するでしょう。

The Simple Intervention Can Help Even the Most Distracted Regain Focus｜Inc.

Jessica Stillman（訳：堀込泰三）
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