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マイナス金利3か月…金融政策頼み、限界も

読売新聞 5月15日(日)15時29分配信

 日本銀行が2月16日にマイナス金利政策を導入してから3か月がたつ。

 金融市場の混乱を鎮め、景気をテコ入れしようとする狙いがあるが、はっきりとした効果はまだ見えない。世界経済の不透明感は強まっており、金融政策頼みの対応には限界が見えつつある。

 日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁は13日の講演で、「金融政策は機動的に行うことが持ち味だ。効果がはっきりするまで待つということでは全くない」と強調した。金融市場では「金融政策が限界に近づきつつある」との見方が出ており、そうした声を打ち消そうとするものだ。

 マイナス金利政策はこれまでのところ、十分な効果を上げられていない。住宅ローン金利や企業向け貸出金利は低下し、お金を借りやすくなる「環境づくり」は、はっきりと効果が表れた。しかし、実際の貸し出しの伸びは導入前とあまり変わっていない。円相場は5円程度、円高・ドル安に向かい、金融市場の動乱が再燃する兆しすらある。

最終更新:5月16日(月)1時18分

読売新聞

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